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噛む家族のhonobonのレビュー・感想・評価

噛む家族(2024年製作の映画)
4.0
ゾンビという多様性

田辺・弁慶映画祭セレクション2025にて馬渕ありさ監督とキャスト陣の舞台挨拶などなどにて鑑賞。

小さなコミニュティで生活するゾンビ家族という風景。家から外に出ることができないため在宅ワークをするとは、コロナ禍を意識しているのかと思えば意外とそうとはならず、人それぞれの生きる場所とアイデンティティの探り方のように見えてくる。

ファーストシーンから感じる緊張感と、"連鎖するゾンビ"の予感から感じる印象から離れる「不死」が拡がるほのぼのさ。
連鎖はするけれど、ピーター・セラーズのコメディのような皆がわかりきる待つ笑いのもとに突き進み、吉田恵輔が描いた世界にも通じる対立が待ち伏せる。

ゾンビ映画としての一番恐ろしいのは…という結末まで"表面の汲み取り"という意味合いの多様性までは。と思いながらも川口で起きていることに繋がる作品だなぁと。
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    映画とは物を考えるための最良な材料。 基本的に映画館かストリーミングで鑑賞。 (契約中:AmazonPrime、U-NEXT、WOWOW) ★ベストムービーの1-6は直近1年で鑑賞を勧めたいもの。…

    映画とは物を考えるための最良な材料。 基本的に映画館かストリーミングで鑑賞。 (契約中:AmazonPrime、U-NEXT、WOWOW) ★ベストムービーの1-6は直近1年で鑑賞を勧めたいもの。7-10はオールタイムで好きなもの ★シーズンもののスコアは基本シリーズフィナーレだけ ★映画は無段階、ドラマ/アニメは15段階 (↑忘れがち)