オープニングで“母”が踊る。
虚ろで後悔したような表情を浮かべ、手を隠したところでタイトル。
溺愛する息子が殺人容疑で逮捕され必死に真犯人を探す母親の姿は、狂気に満ちた暴走に見える。
居心地悪くも印象深いシーンなど、ポン・ジュノ監督作でしか味わえない絶妙な不快感があった。
キム・ヘジャの鬼気迫る演技が凄い。
子供の為なら何でもする極端な韓国の母親像はシュールで、母性神話は賛美されるべきものではない。
綺麗な瞳のウォンビンも名演。
発達障害は嘘ではないだろうけど知能は低くなくピュアでもなくて成人男性として暴力を振るえるから怖い。
悪友チン・グも怪しげで存在感あった。