シャマラン監督は当たり外れが多いことで有名だが、今回の映画は少々外れ側だと感じた。その要因はひとえにパニックホラーであるにも関わらずグロテスク描写が少なかったからだろう。人々が突如として自殺し始めるという絵面はかなりインパクトがあり冒頭の作業員が次々とビルから飛び降りるショットは面白かった。また、少し有名な芝刈機の発想も良い。しかし、それ以外にこれといった衝撃的な絵が存在しないため、淡々と物語が進んでいってしまってるのが惜しいところ。
まあしかし、こういった悪い点もありながらシャマランらしいすばらしい細かな脚本のセンスは今作でも光っている。それが見たい人は見ても良いかもしれない。