鴎賀多亜漫さんの映画レビュー・感想・評価

鴎賀多亜漫

鴎賀多亜漫

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#フォロー・ミー(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 監督は絶体「ミスト」好きだと思う。

終わりの鳥(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 批判も多い本作であるが、個人的には満足した二時間だったと思う。なんせ、理由はあとで説明するが、二時間に感じなかったからである。まず掴みが個人的にお気に入りなのだ。ズームアウトして宇宙の中の地球を写し>>続きを読む

ハプニング(2008年製作の映画)

3.0

 シャマラン監督は当たり外れが多いことで有名だが、今回の映画は少々外れ側だと感じた。その要因はひとえにパニックホラーであるにも関わらずグロテスク描写が少なかったからだろう。人々が突如として自殺し始める>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 自分が宗教学を大学で専攻しているため置いていかれることなく見ることができた。おそらく「自己犠牲」に関することなどの伏線が脚本中に示されていたからというのもその理由の一つかもしれない。脚本の構成力と演>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 今作に関しては語りたいことが多すぎる。それくらい、素晴らしい映画だった。それは一重に邦画がやりがちな安直な悲劇に持っていかなかったことが功を奏しているだろう。なぜ、邦画の失敗例が多いサイコパスもので>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 本作の感想を一言で表すと、コメディタッチを中心としつつも終盤の展開で感動はさせてくれるというまさに邦画といった内容である。まあ「まさに邦画」という言葉は安直に使いすぎると作品を非難しているようにもと>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画脚本と演劇脚本の差をありありと見せつけられた作品だった。タイムリープものと言うこともあり、やはり見所はどう前回のループをいかして話を回収しながら先へ進めていくのかなのであるが、その概念が、恐らく演>>続きを読む

おっぱいバレー(2008年製作の映画)

4.3

いい意味でタイトル詐偽。
やはり日本の映画はショット作りが丁寧だなと感じた。その節々に昭和を感じるのもまた良い。
男子中学生達の駆け抜ける青春に共感しつぱなしだった。

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.1

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 グラントリノに引き続きクリント・イーストウッド作品を視聴。まあから素晴らしい役者だと思っていたが、改めてモーガン・フリーマンはいい俳優だなと感じた。この映画の主題であるネルソン・マンデラを演じれるの>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

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暴力だけが漢らしさではない。
西部劇のイメージが強いクリント・イーストウッドがこれをやるのにとてつもない意味がある。そう感じた映画だ。こういう最期を迎えたい。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

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 ハッピーエンドに見せかけて実際考えてみるとバッドエンドという映画。このプロットを見ると中々珍しい映画と言えるのではないだろうか。今回はそんな今作について語っていきたいと思う。
 今作を紐解くにはまず
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

実際に全米を震撼させた「ゾディアック事件」をもととして書かれた本作であるが、まず最初にノンフィクションであるからこそのちょっとした物足りなさは覚悟してほしい。犯人が実はヒロインであるとか、事件をおって>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 この映画を一言で表すなら、まさに「狂気」という言葉が似合う。主人公ルイスは道徳観念の無い青年として始めは登場するが、この劇中で彼の道徳の無さは歯止めが利かなくなっていく。終盤のカメラの画面に向かって>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 まあ難解な今作。改めて見直すと最初の写真が消えていくオープニングの天才さに唸らされる。この映画自体、クリストファーではなく、弟のジョナサンが原作を努め、それを兄のクリストファー•ノーランが映画化した>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.5

フランス版三谷幸喜「ショウマストゴーオン」って感じ。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.8

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良い映画だった。昨日の「最強のふたり」から引き続きフランス映画だが、「最強のふたり」よりもおしゃれ要素がかなり強かったように思う。ヘリからの煽りからタイトルのロゴの入りに関してはもう文句無しでカッコよ>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「グリーンブック」とは全く違った黒人と白人の友情を描く作品。恐らく、「グリーンブック」もこの作品を所々サンプリングしているのだろう。例えば、卵と翡翠石。不良側の盗みから始まり、それがきっかけで少し友情>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの「グリーンブック」とは黒人差別が激しい時代に黒人でも泊まれるホテルをまとめた本であり、この物語の縮図である。この一文で気づいた方も多いと思うが、この物語は人種差別にまっすぐ向き合ったものと言>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

5.0

この映画を見て感じたことは一つ、
確実に自分はこの二時間、戦地にいた
それだけ。

ルックバック(2024年製作の映画)

4.8

趣味で小説を書いている者です。夏のコンクールに向けてスランプに陥っていましたが書かねばならないと思えました。藤本タツキ先生、押山清高監督、その他この作品の製作に携わっていらっしゃる全ての方々へ、本当に>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 いやあ、あまりに胸糞。事前情報本当になしで(pvも見ていない)状態で行ったため、無事撃沈。一週間は余裕で引きずりそう。まあ何はともあれいつもみたいに感想を書いていく。
 一つ目に語りたいのが音響だ。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 これはー、金獅子賞ですわ。
 PVを見た瞬間から心を捕まれた。なんと綺麗な映像、そして官能的な音楽。その二つが絶妙な美のもとに集っているように感じた。さらにこの映画の驚くべき点はこの感想は映画を見て
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 きっと胸糞系をある程度見たことがある人ならその設定だけでその落ちの予想をたてることは容易だったろう。しかし、この映画がここまで評価されている理由はそこまでの道筋であろう。少しずつ主人公ミアの周囲から>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメ映画として最高峰。アニメだからこそできる多くの演出を見せてもらった気がする。最近、鬼太郎はお悩み相談系のアニメと化していた気がしたのだが、やっぱりこのおどろおどろしさと人間の罰当たりさを真摯に描>>続きを読む

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気はベトナム戦争の帰還兵ということでどこか「タクシードライバー」に似ている。あの時代の雰囲気が自分は好きなのでストーリー以外にもその雰囲気を味わうと言う点でも楽しめた(特に物語の性質上、廃墟が多か>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

これを見て改めてクリストファー・ノーランのすごさを感じた。扱っている題材が似たようなものでも面白さが違う。その理由はおそらくその化学性なのであろうがそれがこの映画の足りないところかな、と感じた。
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