生き方が世界と合わなくなった人たちの話で、ジョン・ヒューストンの映画は結構もう生きるままならなさをそのまんま台詞で言っちゃうので、ちまちまグサグサくるセリフがある。
しかしラストの上下にも左右にもアクションがあるスペクタクルはアメリカ映画としての自国史批判としてよく出来すぎている。セックスシンボルとしてのマリリンモンローがこの映画を最期に世を去ったのも、そんなボムシェルを手に収め、カウボーイ足ることで自身の復権を目指す男たちもみんな本当に死んだということも、あれこれ含めて黄昏すら終わって、もう夜なのに昼のフリをし続けているような人々の終わり。信じたいことを好き放題信じる自由の国アメリカを感じた。