特別な思い入れのあるアパレルブランド「Betty's blue」は、どうやらこの映画に影響を受けたようで。
デザイナーの方、S.Aさんのお気に入り映画だったとか。
アメリカ要素がたっぷり詰まった、当時原宿が好きだったお洒落女子がみんな好きだったであろう人気ブランドだったな。
観たら、影響されてるのが良く分かった。
黄色のワンピースの上に彼氏のメンズモッズコートを着て黄色いポシェット合わせたり、とにかくお洒落。
大ぶりで存在感のある真っ赤なイヤリングとブレスレットがブルーのワンピースに良く映える。
この映画に出てくるクレイジーなベティ。
見ていて本当にイライラするし、正気の沙汰じゃないが、悔しいことに最高に可愛いのだ。
憎たらしいほど美人で、色気がダダ漏れで、でも可愛くて。
でも本当にイカれてて、普通じゃなくて、ヒステリーでワガママで非常識の塊で、正直引いた……(でも統合失調症の設定だったらしいですね)
都合が悪ければ無視して、機嫌の良い時だけ甘えてすり寄って来る。
笑えない程のヒステリーで、機嫌を損ねると癇癪を起こして暴れる、人の物を壊しまくって挙げ句の果てには家にある物を片っ端から窓から投げ捨てる、家まで燃やす、感情のままに暴言を吐きまくる。後先考えないその日暮らし……
ここまでやってもベティを庇い
「ベティは俺の全てだ」とか言うこいつも相当いかれてるわ!!
けど、これだけ自分の感情抑えず正直に生きて、好きなだけ癇癪起こして暴れて当たり散らしてそれでも去らずに傍にいて愛してくれる恋人がいるなんて、本当に、羨ましい(笑)
イカれた二人を援助する男女が出てくるのだけど、やっぱりこの人達もまともじゃない。
毎日バカ騒ぎ、ダンダンテーブルに打ち付けて作る酒がうるさい。
中でもベティが一番イカれてけど、どことなく水原希子に似てるし、スワロウテイルのChara扮するグリコを少し思わせる可愛さ。
後半のベティのエスカレートするイカれっぷりにはただただ引くばかり。
癇癪を起こして暴れて客をフォークで刺す、恋人の為とはいいつつ殴り込みに行く、夜中に下着のまま飛び出す、
子供を誘拐する、髪をズタズタに切る、
もう、訳が分からない。
最後は自ら目を抉る…………
一体彼女の人生なんだったんだ。
薬漬けにされて廃人状態、恋人が殺めてEND。
個人的な感想としてはマジでイカれた映画。
切なくもなんともない、感動なんてもちろんない。
映画好きな人、この作品が好きな人からは、
「お前は何も分かっちゃいない!!」とフルボッコになるだろう。
あまりにベティの存在が強過ぎて、強烈過ぎて、それしか記憶に残らない。
でも、あれだけ自分の感情を素直に出して生きれたら、楽なのかなあ?
あれだけイカれていても最後まで愛されてて、ただただ羨ましかった。
そしてベティの服が変わる度にそのお洒落さに目がいってしまった。
結局、私も自由奔放でワガママなベティに振り回され、そして夢中なんだなと気付いてしまった。