このレビューはネタバレを含みます
「ルパン3世」の峰不二子の元ネタの1つがこれ。
はやい話、ポルノ映画である。
仏独間を行き来する話なのに、英仏映画だ。
言語は、英語。
監督と、主演のマリアンヌ・フィエスフルが英国人。
台詞のあるシーンは、その場ですぐフランス語でも撮ったとか。
つまりフランス語版もあり。
昔はよくやった手だ。
ドイツの哲学教授が忘れられず、彼にプレゼントされたハーレーダビッドソンに乗り、人妻が不倫のために早朝ドイツに向かう…
公開当時、日本ではベッドシーン数カ所がカットされたそうな。
昭和43年、観客はドキドキしながら見たのだろう。
裸にそのまま革のレーサースーツを着て、そのファスナーをドロンが口で咥えて下げてゆく。
当時の観客の様子を見てみたいものだ。
ミック・ジャガーと付き合っていたフェイスフルは、父親が大学教授、母親は名門貴族の家系で先祖にマゾッホがいるそうな。
世界が違う。
この映画を知ってから、彼女主演のイギリス映画『やわらかい手』(2007)を見ると印象がまた違ってくる。