チッコーネ

鬼の棲む館のチッコーネのレビュー・感想・評価

鬼の棲む館(1969年製作の映画)
2.7
モームの『雨』を翻案したような時代劇で、勝新以外のメインキャストは東宝や松竹で名の挙がる俳優ばかりという、60年代末期の大映作品。
見どころは高峰VS新珠の女優対決なのだが、勝ち誇る新珠に喝采する気はそれほど起きず…、陰湿な高慢さが彼女のキャラにはまり過ぎていて、どちらかと言うと不快だからかもしれぬ。
ヌード場面に必ずボディダブルが控えているというのも、大映ぽい。

ラストはどう締める気かな、と思ったが、非常に付け足しぽくて説得力に欠けた。
大量のエキストラを配した「動乱の世」場面は、迫力あり。