鬼の棲む館の作品情報・感想・評価

鬼の棲む館1969年製作の映画)

製作国:

上映時間:76分

ジャンル:

3.8

「鬼の棲む館」に投稿された感想・評価

「性の曼陀羅」以来の煩悩地獄。

血気盛んな男とその男をめぐって静かに火花を散らす美女二人の廃寺での訳ありな共同生活。そこに訪ねて来たひとりの旅の僧侶…

勝新の演技はともかく…四人の愛憎どろどろ合戦が、ある意味煩悩まみれの自分にとっても歯を食いしばらされるほど生々しく描かれている。

「酒も断ち、女も断ち、霞の上の上人さまでは生きた世の中の凡俗は救えないでしょう♡」と言い寄る新珠三千代の怪演とナイスバディが素晴らしい。ただ僧侶は、もっともっとカタブツ感溢れる俳優が良かったかも(詳しくないので指名はできないが…)。

男が鬼の棲む館から出てくるラストは印象的。
大映っぽいなあ〜笑。三隅研次の大胆な演出が良い。新珠三千代のファム・ファタールすごい。
mingo

mingoの感想・評価

4.1
谷崎潤一郎の戯曲「無明と愛染」を三隅研次と大映美術で映像化。76分という短さながら人間のドロドロが濃縮され狂ったように面白い!先日観た三隅の「舞妓と暗殺者」を思い出すが静謐さに潜む穏やかな暴力性が発揮された傑作。新珠三千代ファンは5000%観るべきだし高峰秀子ファンも1億%おすすめ。現在かかってる御用牙で勝新にハマった人も観るべし。坊さんは船越英二を想像するがここは佐藤慶がバッチシはまってる。主要登場人物4人の葛藤と対決劇を宮川一夫が柔軟に活写!一見チープに思える仏像光線も目の連続ドアップも三隅の手にかかれば神演出!素晴らしい!
imapon

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3.7
新珠三千代、渾身作。全裸哄笑に天晴れ。
対する粘着質の高峰秀子、聞く耳ないこっちも怖いぞ。
間に挟まる勝新がピュアそのもので可愛い。チャーミングな役者を改めて感じる。
無明(佐藤慶)と愛染(新珠三千代)の一騎討ち。
前日の「鬼婆」同様、佐藤慶あっけない。

原作は谷崎の戯曲。
戯曲は敬遠しがちだが原典にも当たりたい。
新珠三千代最強!! ! 本堂の扉をぶち開け羽織一枚を風になびかせながら「アーッハッハッハッ!」って……。貞淑な妻とかの役より断然こっちが良い。実際恐ろしいのは高峰秀子の方なのだが(武士たちを問答無用でぶちのめす勝新を新珠と一緒に「観戦」してるのヤバい。あと終盤ずっと黙ってるのがね、怖いね……)

賤民を率いて都を焼き払い(なんという映像)、仏像をぶった斬って薪にする勝新はガチで危ない人感。その彼が神秘体験を経て黙りこくっちゃうのが超おもしろい

ハイハイする佐藤慶もめっちゃ好き。ラストショットの美しさは異常
@シネマヴェーラ渋谷

勝新×高峰秀子×新珠三千代という豪華な面々のほぼ密室劇的な作品。三隅研次監督作品。

勝新の元妻役は高峰秀子。「華岡青洲の妻」以来の眉無しメイクが恐ろしい。夫の勝新は新珠三千代を新しい妻にし、山奥で暮らしている。そこに高峰秀子が訪れるところから物語は始まる。

勝新はすっかり新珠にメロメロで言いなり状態。焚き木が無くなったから取ってきてと勝新に言いつけ、勝新は仏像を剣でぶった斬って(!)火にくべるのが罰当たり過ぎて最高。

そこにもう1人客人が来るのだが、それが佐藤慶演じる高僧。
彼は高峰の味方になり、勝新を仏力で懲らしめるのだが、それを観た新珠が勝新の敵討ちといい、自らの身体を使って彼を誘惑する。
仏力VS淫乱女!ここがなかなか面白くて、新珠は惜しげもなく自分の身体を曝け出している。
カラーの新珠三千代を久しぶりに観たが、なんて美しいのか…悪女ぷりが最高。
Josh2000

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3.6
入り口開いた途端勝新が斬りつけてくるとこで思わず声が出た。また南北朝時代の話とは新藤さん相当思い入れあるんだな。
浮き草

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4.3
高峰さんが少しもったいない。

新珠さんの美貌。えろい。しかし「妖艶」という感じではなかった。

勝新さんももったいない。
tarouman

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3.0
シネマヴェーラ

役者陣の熱演ぶりには敬意を表するが、筋立てが新藤先生にしては表層的で深みが感じられないといっては言い過ぎか。
日経日曜版にもタイミングよく紹介されたとおり新珠さんの悪女ぶりは堂に入ったものだが、こちらもデフォルメしすぎの感ありで、同記事にも紹介されていた小早川家とか女の中にいる他人とかの方が微妙に怖かったりする。
デコちゃんが勝新に酒を進めるところとか新珠さんが佐藤慶を篭絡するところとか所詮男なんてものは女性には全く敵わないことを痛感する一本。
「性の曼陀羅」以来の煩悩地獄。

血気盛んな男とその男をめぐって静かに火花を散らす美女二人の廃寺での訳ありな共同生活。そこに訪ねて来たひとりの旅の僧侶…

勝新の演技はともかく…四人の愛憎どろどろ合戦が、ある意味煩悩まみれの自分にとっても歯を食いしばらされるほど生々しく描かれている。

「酒も断ち、女も断ち、霞の上の上人さまでは生きた世の中の凡俗は救えないでしょう♡」と言い寄る新珠三千代の怪演とナイスバディが素晴らしい。ただ僧侶は、もっともっとカタブツ感溢れる俳優が良かったかも(詳しくないので指名はできないが…)。

男が鬼の棲む館から出てくるラストは印象的。
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