真っ黒こげ太郎

バッドマックスの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

バッドマックス(1995年製作の映画)
4.0
ロケットランチャー返り討ち!(返り討ち!?)

全てを取り戻す為、常識外れの”奴”が来る!

異色キャストで繰り広げる”ブチ切れ”アクション!!(どういうジャンルだよ)




FBIの女捜査官ダイアンは、潜入捜査の果てにロシアン・マフィアのボス、リビングストーンを捕まえる。
だが、突如として謎の男マックスに邪魔されリビングストーンを取り逃がしてしまう!!!

マックスはかつてDEA(麻薬取締局)の捜査官で、マフィアが隠し持っている大金を狙っているのだ。
一方、リビングストーンは目撃者を消す為に、爆破プロの殺し屋ギャレットを雇い2人を消そうとする。

ダイアンとマックスは喧嘩しながらもお互いの目的の為に仕方なくコンビを組むことに。
ハチャメチャなマックスに振り回されっぱなしのダイアン、かくしてこの凸凹コンビの追跡劇の行方や如何に。




FBIの真面目女捜査官とDEAのチャラ男捜査官がコンビを組み、マフィアのボスと彼が隠し持つ大金を追いかける、バディ・アクション・コメディ。
監督は「アイアン・イーグル」や「スーパーマン4」等で知られる(どれも見てない)シドニー・J・フューリー氏。


フォロワーさんのレビューで90年代のドンパチ系アクションと聞いてレンタル。
が、開始早々に出てくる制作会社のロゴで「ぬいまげ!!!!」とズッコケた。w
(ヌー・イメージ(Nu Image)。現在は「エクスペンダブルズ」シリーズや「エンド・オブ・~」シリーズで知られるMillennium Mediaとして知られる。)


今作は真面目なFBIと不真面目なDEAの男女捜査官2人が、コミカルな掛け合いを繰り広げながらギャングのヤマを追いかけるバディ物。
(途中でコミカルな殺し屋お爺ちゃんも仲間に加わる。)

生真面目な女捜査官とチャラ男な男捜査官が主人公だが、この2人が兎に角ウマが合わない。
そもそも男捜査官の所為で女捜査官の潜入捜査は失敗してるし、コンビを組んでも追いかけてる時は喧嘩の連続。

普段はこの手のアクション映画で男女2人の喧嘩はイライラやダレの原因になりそうなモンだが、2人とも口で言い合うより手が出る性分なので、基本殴り合ったりお互いに銃で撃ちあったり(!?)しているのが潔くて何か良い。w
お互いにドつき合ったり鉛玉食らわせてお互いチャラにする感じが性別関係なく公平な感じがして良い。
お約束として相思相愛になるラストでもお互いに撃ちあってたり(!?)して、見てて楽しいコンビでした。

そんなこんなで彼らのキャラはしっかり立っており、凸凹コンビのバディ物として楽しく見れる。
話自体は「男女捜査官と殺し屋お爺さんがギャングボスとお金を追いかける」というシンプルな話だが、彼らのコメディや派手なアクションが盛り込まれ飽きさせない。


アクションも銃撃、爆破、カーチェイス、マーシャルアーツと何でもアリ。
銃撃戦ではショットガンをぶっ放しロケランを撃墜し(珍しく謳い文句が本物だった)、銃で撃たれたり爆破したりで相手(スタントマン)は景気良く吹っ飛ぶし、カーチェイスでは車が凄まじい勢いでガンガンクラッシュし、爆破シーンではすさまじい勢いで火薬が大爆発!!!
(ヌー・イメージ作品でよくあるフッテージ映像も今回は殆どなかった。地味にスゴイ。w)

またチャラ男役のトーマス・イアン・グリフィス氏は格闘アクション俳優らしく、キレッキレな動きで鋭い鉄拳や回し蹴りをぶっかます!!!
今作で初めて知ったのですが、こんな動ける人が埋もれていたなんて勿体無い限りですな。



展開に多少無理があったり、モッタリしてて「その展開、必要か?」と思う場面も多々あったりしますが、バディコメディとして愉快に楽しめるし、アクションもド派手でショボさを感じない。

ぬいまげことヌー・イメージ(Nu Image)制作の中では十分良作な部類だろう。
興味がれば休日の暇つぶしがてらにでも是非どうぞ。