真っ黒こげ太郎

フライト・リスクの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

フライト・リスク(2024年製作の映画)
3.5
上空10,000フィート。

搭乗者、全員”ワケあり”。

史上最悪のフライトへようこそ―――。


…ぶっちゃけ映画館に来たオレだけが”ワケなし”だ!!!w
(じゃあ何で来たかって?詳しくは後述。)




復帰したてのマドリン・ハリス保安官は、”とある事件”の重要参考人であるウィンストンを航空輸送する機密任務に就く。
陽気なパイロットのダリル・ブースと共に、アラスカ山脈上空10,000フィートの空へ。

しかし、実は本来のパイロットとすり替わっていたダリルは豹変し、ハリスとウィンストンに襲い掛かる!!!
どうにかしてダリルを拘束するが、飛行機の操縦をやった事が無いハリスは四苦八苦する。

ダリルはハリス保安官やウィンストンしか知らないことをべらべら話しまくる。
実はこの事件には裏で工作している黒幕が要るのだ…。

果たして2人は無事に目的地にたどり着けるのか。
10,000フィートの密室の中で壮絶な駆け引き&騙し合いが始まる…。




重要参考人を空輸する飛行機内で、保安官と参考人とサイコ野郎の訳アリ3人が、命を懸けた駆け引きや騙し合いを繰り広げる、ワンシチュエーション・サスペンス・スリラー。

監督はハリウッド俳優としても活躍しているメル・ギブソン氏。
主演はアクションからコメディ、ドラマと様々な映画で活躍しているマーク・ウォルバーグ氏。
今回、ウォルバーグ氏は頭をハゲかけた中年オヤジみたく剃り上げて役に挑んでいる。(まぁウォルバーグさんも中年ですが…。)


さて、普段は今作を何故に見に行ったかを長々と書く所だが、今作を見に行った理由は単純だ。

それは、

他に見たい映画が無いけど映画館で何か見たかったからだ!!!
ぶっちゃけ期待、全くしてない!!!!

というのも、最近は自分の好みな映画が全く公開されなかったのだ。
ドンパチするアクション映画も無ければ、人体破壊や殺され方を楽しむスプラッター映画もない。
(2月14日?何かあったか?)
そんな状況が日々続き「楽しくドンパチアクション映画を楽しむぞー!!!」と息巻いていた俺もテンションがガタ落ちして、…わりぃ、やっぱ辛ぇわ…。

そんな中、今作が近所の映画館で公開されることになった。
だが、前評判はかなり悪いし、そもそも自分はメル・ギブソンさんの監督作を見たことなかった。
(気になる作品はいっぱいあるけどね…。)

とは言え、それでも「ないよりはマシだろう」「”枯れ木も山の賑わい”というし、映画館へ遊びに行く口実にはなるだろう」「どんなに微妙でも少なくとも”クアントマニア”のような事になることは絶対にないはず」と思い、完全に映画館に行きたかっただけの気持ちで鑑賞。
(しかし、今作は近所で真っ当に上映して「トワイライト・ウォリアーズ」は真っ当に流さないクロックワークスの真意が分からん。)


うむ、

まぁまぁかな!w


ぶっちゃけ、客観的に見ると”可もなく不可もなく”という感想がピッタリな出来だ。
まぁでも、傑作でもないが駄作と貶す程でもない「”まぁまぁ”楽しめた」という感想が今の自分の中で落ち着いた、そんな感じだ!(どんな感じやねん)

お話は単純、「重要参考人を運ぼうとしたらパイロットがキチガイ野郎ですったもんだする!」という内容。
それ以上でも以下でもないから、踊っているのさ!!(ネタが古いよ)


良い所としては、キチガイ☆ハゲ役なウォルバーグさんが事態を何度も引っ掻き回すのはそのしつこさも相まって愉快でしたね。
後、誰が黒幕か?の謎解きもまぁまぁ気になるし、旅客機が何度もヤバい状況になる展開も映画館の大音量で見るとスリリング感が増す。
しっかり謎解きやワチャワチャ騒ぎのアクシデントの数々を繰り広げて、90分間を飽きさせないようになっていたのは素直に評価ポイント。
テンポも良いし、この手のジャンル映画としての出来は水準以上でしょう。


とは言え、ぶっちゃけ内容は目新しさ等は皆無だし、今作ならではの目立つ要素や飛び抜けた評価点とかが見当たらないのも事実。
キチガイ☆ハゲの人もただ「事件の黒幕が仕込んだ刺客」でしかないし、黒幕の正体も薄々気付くレベル。
旅客機内でパニックやワチャワチャ騒ぎが起きてはいるが、ぶっちゃけそれらもそこいらの凡百のエアパニック映画と変わらないし、「今作ならでは」の要素がどれもことごとく弱いのがマイナスポイント。
正直、この手のパニック映画を沢山見ている人だと既視感ありありに移るのではないでしょうか…。


正直、この内容だとメルギブさんやウォルバーグさんが関わって無かったら、それこそ劇場未公開のビデオストレート作品になってたかもしれないレベル。
ぶっちゃけわざわざ劇場で見るべき案件でもないかもしれない、レンタルが始まるまで待った方がいいかもしれません。
(そういう意味では「午後のロードショー」とかで流れてるのを何となく見るのが似合う映画なのかもしれない。)

まぁでも自分にとっては全く期待してなかったワケで、とりあえず映画館やその周辺で買い物へ行く口実にはなったし、「90分間、そこそこは見れる」って事で楽しませてもらえました。
「傑作!」と力む必要もないし、”クアントマニア”みたく「失望して絶望した!」と思う事もない。
でもいいんだ、「映画館で見たいタイプの映画を見れた」という事が一番良き事なのだから。

…何が何だか分からねぇ文章になったけど、まぁ俺はそれなりに楽しめたって事だ!!!w
(ただ、今作だけでメルギブ監督の良し悪しの判断は出来ないかな、他の今日評価な監督作も機会があれば見よう)
正直、本作が映画館で見る価値があるかどうかはそれぞれの判断に任せたいと思うので、興味があるならば期待しないでどーぞ。


追記:そういえば映画館に行ったら今まで見たくても見れなかったとある作品の公開が決まっていた。
この大ニュースだけでも、映画館に行った価値はあったかなと思えたのだった。
(ぶっちゃけ公式サイトでも載ってたけどね)