このレビューはネタバレを含みます
映画評価:71点
まずシンプルに面白い。
その上で、
ウィドウの出生の秘密が明かされる。
これだけで
十分観る価値はあります。
個人的に素晴らしいと思ったのが、
イビツながら存在する家族愛です。
自分の事が一番大好きで自信家の父親。
他人の愛を知らず、任務優先で生きてきた母親。
幼い頃から我慢を強いられ、人生を諦めていた姉。
幸せだった記憶を偽物だったと絶望する妹。
こんなの上手くいく訳がない。
だって血の繋がりもない、ただの演技の生活。
敵を倒す時に、
急に家族が仲良くなった様に
思う方もいるでしょうが、
ちゃんと伏線がありました。
それは〝思い出のアルバム〝なんかではなく。
夜逃げのシーンで母親が言った一言。
「帰りたくない」
任務よりも家族の幸せを優先しようと出た言葉
ロマノフも「妹だけは」と言っている様に
父親以外は真剣に家族を大切に感じていたのです。
だから、急に仲良くなったとかではなく
すれ違いだった思いが統一されたのかと。
そして、事件を通してロマノフは感じます。
似たように、お互いの事を真剣に大切に思っているのに、すれ違って上手く統一出来ていない家族がもう一つあるなぁと。
私が一肌脱ぐかな~
みたいな終わり方も
また乙で格好良かったです。
【考察】
ここからは感想ではないですが、
正直、ロマノフが死んだ後に作るストーリーなのでしょうか?フェーズ3ならともかく、サノス戦が終幕した後のフェーズ4で。最後の5分のために作られたにしては壮大すぎるし、なにやら不自然です。
【2022.5.23観賞】