なまくらウォッチメン

秘密の儀式のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

秘密の儀式(1968年製作の映画)
3.9
同じジョゼフ・ロージーの『召使』に似た密室劇の、娘を亡くした娼婦と母を亡くした娘による同性愛的な擬似親子関係を描くサイコサスペンス
徐々に共依存に陥っていく2人が近親相姦関係にある実の父親に仲を引き裂かれる等、厭さの煮凝りのような人物しか出てこないのが面白い

ミア・ファローの少女がそのまま大人になったような不気味すぎる演技が素晴らしいのは勿論だが、エリザベス・テイラーのキャリアを踏まえただろう自虐的な演技も良かった(食事後にゲップをする演出とか)

役者陣の演技がアンサンブルに引っ張られすぎずで良かったが、各シーンが間延びしてた印象はある