2021/11/15
JAIHOでのタイトルは「花粉」。ソウル近郊の青い瓦屋根の屋敷に暮らす、ヒョンマの愛人セランと彼女の妹ミラン。冒頭から池の金魚が死んでいる上に、屋敷の家政婦オクニョが何とも不気味。そこにヒョンマが男性秘書ダンジュを連れて来たことから、屋敷内のバランスが壊れてしまう。そして、メロドラマ的なミランとダンジュの逃避行がメインかと思いきや、ダンジュを想っていたヒョンマが二人を追跡するという斬新な展開。また、中盤以降はオクニョがさらに不気味さを増し、ダンジュも何が目的なのかよく分からない。ただ、色々と壊れてはいるものの、少し前に観たキム・ギヨン作品に比べると、こちらの方がまだ地に足が着いている感じ。が、あの状況でベルトを緩めるとか、倫理観の欠片もなくてビックリする。