暴力と破滅の運び手

賭博の町の暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

賭博の町(1948年製作の映画)
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100万ドルを燃やした咎で北軍をおんだされたエロール・フリンが、先導で野営地の違法賭博の賭博キットをガメて、シルバーラッシュの街で賭博場を開き、地元のごろつきの力等を借りながら鉱山を我が物にし、友人ピラトの助言も聞かずに鉱山の女主人をやっているアン・シェリダンの夫を見殺しにし、ついにはアン・シェリダンもものにするのだが、100万エーカーの謎の土地に謎の下品な邸宅を建てたあたりで銀鉱経営が怪しくなり、銀山を閉鎖すると街の中でも外でも怪しい動きが起きはじめ、エロール・フリンが文無しになると上院議員の有力候補だったピラトを地元のごろつきが射殺し、そうこうするうちに指導者のUTSUWAを持っているのはエロール・フリンしかいないということになり、徒歩の炭鉱夫たちを連れてごろつきたちを捕縛する。
先導で人生にどんどん勝ってどんどん負けていくエロール・フリンがまじでエロい。どんなに負けてもベストまでは脱がないのすごくない? アン・シェリダンもやっぱり声が低くていい。
やっぱり扇動に始まり扇動に終わるという恐ろしさがよい。徹頭徹尾服のマネキンとしてこの上なくエロいというエロール・フリンは扇動者としての説得力があり、まさにはまり役であろう。炭鉱夫たちが徒歩でごろつきたちを追い詰めるシーンはちょっとすごいものがあった。
荷馬車の馭者が撃たれると開いた幌から後ろの悪漢が見えるという最初の馬車チェイス、ピラトの演説、アン・シェリダンに飲み物をぶっかけられてキラキラ輝く水滴を纏うエロール・フリンなどもよかった。