暴力と破滅の運び手

ヒットマンの暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

ヒットマン(2023年製作の映画)
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冒頭5分で有無を言わせず副業の内容を納得させ、ほとんどグレン・パウエルの百面相だけでジキル&ハイド的な状況を説明してしまう手際の良さ。真ん中あたりの緩いラブコメもよい(脱いだらすごすぎるグレン・パウエル!)。
命の軽さについてはもっとコメディかシリアスかに振り切ってくれても良かった気はするけど、まあ裁判シーンやあの謎の屋外授業シーンとかで補われていなくはないし、『バーン・アフター・リーディング』みたいにならないのはそれはそれでよいとも思うし、実在人物がモデルだし、こうなるかなというのは分かる一方で、しかしこのそこはかとなく底が抜けている怖さって計算なのか天然なのかと唸るところなのであった。