トケグチアワユキ

そうして私たちはプールに金魚を、のトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

4.3
Kid Fresino というラッパーとAマッソというお笑いのコンビが一緒にライヴをすると聞かされて、へぇぇぇ、でも中途半端になりそうと思った。
ただまあ、興味がないわけでもない。Kid Fresino のバンド編成のライヴだし、メンバーは豪華すぎるほど豪華。
で、調べたら「自由席」とあった。
椅子あるのか。
「演出 : 長久允」
え、どういうこと?
順番にライヴするんじゃなくて、なんか仕掛けつくってんのか。
ここでがぜん興味が湧いてきた。
チケットゲット!!

ところで、長久允ってなに者?
って、たどり着いたこの映画、すばらしい。

私にはストーリーなど重要ではない。
いつかどこかで見たり聞いたりしたハナシしか既にない。
人類の歴史がどれほどになるのか知らんけど、もう思いついてない筋立てなどないだろう。

狭山だろうが、渋谷だろうが、そんなことはどうでもいい。
どこにいたって、つまんねぇ教師は部活辞めんなとか言うし、告ってくる男はパッとしない。
タルいアイドルやってる海ちゃんだって何にも変わらない。
いや、逆にダセェし。


映画やドラマを観るのは、映像の積み重ねを観ているうちに、得も言われぬ感情が次々と湧いてくるからだ。
映像は感情の起動装置。
ストーリーとはまったく関係ないエモい気持ちが沸き上がる。
楽しくみんなで中指たてたくなる気持ちがわからねぇならこっち来んじゃねぇ。

「ポジティヴこわいこわい」「ポジティヴがうつるぅぅ」
Nature Danger Gang も形無しだ。
あかねタミコMAYUりょうこ最強だ。