テロメア

ワンダーウーマン 1984のテロメアのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.0
ワンダーウーマンのアクションというものは物凄かった、というイメージ。

それなのに、今作のアクションシーンは紀里谷和明監督の『GOEMON』が真っ先に思い返された(あの映画は映像的に良いが、今作は映像美も特に突き抜けてない)。あの状態ですよ、DCの大作映画で。車に追いつくというシーンなら、レン・ワイズマン監督の『アンダーワールド』のライカンの方が遥かにかっこいい。

今作のせいでワンダーウーマンのアクションは物凄い、というのは幻想だったか? とさえ思い、ザック・スナイダーカットの『ジャスティス・リーグ』の冒頭を見返してみました。すると、鳥肌が立つくらい格好良かった。なるほど、撮る人によってこれほどまでに差が出るのか、と改めて思いました。同じ『ジャスティス・リーグ』でも、ジョス・ウェドン監督とザック・スナイダー監督で特にスーパーマンの描き方に雲泥の差があったけれど、今作はそれがワンダーウーマンにも起きてしまった。残念。

ワーナーが何やらゴタゴタしていて吸収とか合併とか、なんやらあるようですが、DCヒーローの映画をここまでくだぐだにさせたのだから、まあそうでしょうね、という感じですね。ザック・スナイダー監督やスーパーマンを放置して、ワンダーウーマンがこれではね。

スーパーヒーロー映画にとって、そのヒーローが魅力的に描かれていない時点で、内容云々というような見方は出来ません。内容も大抵あれな出来だけど、そういう以前の問題。ワンダーウーマンが格好悪いとか。今後はこの体たらくを改善し、次こそは鳥肌が立つレベルの物凄いワンダーウーマンが帰ってくることを期待いたします。
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