テロメア

ソニック・ザ・ムービーのテロメアのレビュー・感想・評価

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)
4.5
自信とはバカの知性の代用品である。by ドクター・エッグマン。

とにかく、ドクターのキャラが好きすぎた。登場シーンから現場責任者の軍人に一言も喋らせないし、名前を聞きつつ「誰もきょーみなぁーい!」と捲し立てるあれは、ほんまそれ、となる。人間はどうでもいいが、機械は指示した通りに動くから大好きというのも分かる。それに最後の最後まで巻き添え以外は、対ソニック戦で人質を取らず、真っ向からソニックに人間として挑んでいたので、こんな清々しいヴィランも珍しいな、とめちゃ好感度上がった。最初から最後まで愉快なキャラなので、続編も近いうちに観よう。

吹き替えでソニックの声が、芸能人枠なのが残念だったのですが、今作単体で見る限りは問題なく楽しく見られました。ただ、他の原作キャラが出てきて、明らかにちゃんとした声優さんだったので、原作を知らない私でも原作通りなのだろうと思うと、やっぱり、2パターン作ればいいのにとは思う。それはピカチュウでも思ったし、ソニックでもそう。原作がある限り、原作ファンを蔑ろにするのは、結局は興行収入に繋がらないとなぜ配給会社は分からないのか。上手かろうが下手だろうが関係なく、原作ありきというのは原作にあやかるのだから、原作ファンを喜ばせるのは最低限のものかと思う。ファンムービーで終わらせない、というのは分かるが蔑ろにするのは違う。原作ファンを大切にするのと、原作とは違う面白さを提供するのは、まったく相反しないと思うのだが。まあ、私のように思い入れがないなら、下手な芸能人枠ではなかったので吹き替えで大丈夫です(こんな風に、大丈夫な奴と大丈夫でない奴があるから問題なのだがね、芸能人枠は)。

劇中でフラッシュのアメコミ読んでるし、映像的にもずっとフラッシュとかクイックシルバーとか、ハイスピードの視点なので楽しくて仕方ない。ドクターは最高だしな。ほんと、あの初期の青いネズミから、よくソニックになったものだ。キャラはデザイン大事。とにかく、ドクターが喋るたびに愉快になる映画でした。ほぼ、ドクター・エッグマンを見るための映画だった。
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