ルーク大佐さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ザ・ストレンジャー:見知らぬ男(2022年製作の映画)

3.6

過去見。
役者バカ2人が言葉少なに互いの表情を探りながら演技合戦をする。
実話ベースのおとり捜査という話も興味深い。
いつしか2人の関係がブロマンス的な臭いも醸し出す。
バイオレンスな雰囲気がありなが
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ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

3.8

世の中には美人の汚れ顔にフェティシズムを感じる人もいるようだが、そういう趣味は持ち合わせていないので、前半はニコール・キッドマンの野良犬じみた三白眼に悪寒を抱き、気がノレなかった。

過去に潜入捜査官
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.4

15年以上前に映画館で見たとき、冒頭シーンはクライヴ・オーウェンのように、びっくりしてコーヒーをこぼしそうになったことを覚えている。

後半のあのシーンではカラダが震えるような感動に接し、慟哭した。
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

10年ぶりに見た。当時映画館で味わった興奮を思い出した。
脚本、撮影、演技はいうまでもなく大音量の音響と音楽が素晴らしかった。尺は短いし、あっという間に終わった気がした。

ジョージ・クルーニー再登場
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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.8

地味ながらも好演作が多いベン・フォスター主演のため、前々から注目していた。娘役トーマシン・マッケンジーの演技も気になった。

森でしか生きられない男と父を絶対的に信頼する娘。
周囲の人たちが無償の恩情
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.0

法と正義のあるべき姿。
それを守るための法執行者と自己犠牲の精神。
意外と深淵なテーマに迫っている。

近接戦闘とエアバトルの描写はスピード感があった。
本作は実写と大予算のCGで作りこんだらどんな映
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PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.8

『PROVIDENCE』を見るに際して、一連のシリーズを見直した。
最近のハリウッド映画ではラスボスがAIっていうのが流行りになってる。
有名な映画では『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング
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タイム・トラップ(2017年製作の映画)

3.7

あらすじすら読まないで見た方がいい。
(詳しく書かないが)いろいろと奇想天外のストーリーに発展していく。
50年以上前のあるカテゴリーの映画を見ているようだ。

途中からの展開は予想外だった。
尺も手
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

3.6

小説とストーリーをリンクさせる点にセンスを感じた。
列車の上での最終バトルは、映画『スピード』や『ミッションインポッシブル』を思い出した。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

3.8

Sinners of the Systemの3作品の中では、これが一番気に入った。
現場に投入される一兵卒への無慈悲な扱いは現代の戦争でもよくあること。
ハードボイルドの感じがすごくいい。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(2019年製作の映画)

3.5

見始めると最後まで見ちゃう。
イラっとするところがしばしば。
ラストで聴衆を前によく説得できたなって、思う。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

3.8

このシリーズはアニメの枠を超え、未来社会の理想とリスクについて突っ込んでいる。あざとい恋愛ネタを扱わないのがクールだし、大人の鑑賞にも耐えられる。10年近い前の制作だが、いま見てもおもしろい。
彼ら監
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

絶対死なないという不屈の意思を持つジイサンが虎の子の黄金を取り返すためにナチスの悪党を血祭りにあげる。敵味方がわかりやすく、道中でさらなる味方が増えたり、愛犬が妙にかわいかったり、コンパクトなキメ台詞>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

3.6

映画を見た人は『インセプション』を思い出すんじゃないかな。
ただ、ノーラン作品と違って世界を舞台にする大掛かりな陰謀物語ではなく、オースティンという地味な都市のスモールワールドだけが舞台なため、物語に
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クラッシュ(2004年製作の映画)

4.7

20年前公開当時に映画館で見たとき、哀しさでも嬉しさでも切なさでもなく、無垢の愛に接し脳が震えカラダが浮くような感覚を味わった。悲しみに共感したわけでもなく上機嫌で涙を流していた。

こんな映画体験は
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ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

3.4

前作が痛快&狂気だったのと比べ、ややパワー不足だね。
残虐性は変わってないが、殺し方はあまりバラエティに富んでいない。

次回作は非常に楽しみなため、つなぎの作品かな。
3作目はもっとクオリティの高い
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.4

現実の法曹界はみちおが大手を振って歩けるようなゆる~い空間ではなく、同期を蹴落として出世するため、権力者や政治家に忖度、一般社会人が「大丈夫か?」とびっくりする判決も普通に出る。

裁判官はもっとも世
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

4.0

戦争と戦闘がどんな記憶を兵士に植え付けるのか。善き思い出もあれば悪夢が何十年も続く思い出もある。一人の若き下士官の命がけの献身。国や戦友に対する自己犠牲はどのような意味を持つのか。

原題『The L
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屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

3.9

ホラーコメディの流れからサスペンスを持ち込み、最後はハートウォーミングで締めるという最近流行りの癒やし風味の目標達成型ストーリー。

推しのプロ役者デビット・ハーパーがお化け役ってことでつまらないはず
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.8

主人ドラキュラのパワハラに悩む部下がいかにその境遇から抜け出せるかをテーマに、現実社会で他人との共依存関係を卒業するにはどんな行動とマインドが必要なのかを提示していく。今日的なテーマなので、大人向けの>>続きを読む

小さな修理屋(2021年製作の映画)

3.9

ネタバレ厳禁映画なので何もしらないほうが楽しめる。
世界のどこかで日々起こっていそうなスモールワールドの住人が織りなす悲喜こもごもな物語。

主要キャラのジョン・バーンサルといえば“キレ芸演技”だ。
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.8

失意のドン底にいる中年オヤジが海で“彼女”と出合い、傷んだ心を癒やされ、新たに再生していく物語だ。

映画としての章構成と脚本は感情の起伏をもたらすアゲサゲがしっかりできている。さまざまな賞をもらって
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.8

老境の名優ロバート・レッドフォードの演技に対し、チャーミングというのもギャップがあるかもしれないけど、一言で感想を聞かれたらそれに尽きると思った。

実在の紳士強盗のキャラや行動を多少は美化したり、脚
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

原題のBoiling point(沸点)よりもBreaking point(限界点)のほうが適切なんじゃないかな。メンタルが切れて店を燃やすとか、客やスタッフを殴り倒すという、バイオレンスなストーリー>>続きを読む

Mr.&Ms.ストレンジ(2022年製作の映画)

3.1

ライアン・ゴスリングに似てなくもない主役の男が悪党なのに、なぜかヒーローになる話。メキシコやスペインあたりの映画っぽいが、カナダ製作のようだ。

典型的なB級アクションであり、次の日には忘れているよう
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サバイブ 極限死闘(2022年製作の映画)

3.4

神ドラマ『GOT』のソフィー・ターナー主演だからちょっと期待していた。昨年同時期公開のワンシチュエーション傑作『FALL/フォール』と比べると、サスペンスとストーリー、演出のクオリティは雲泥の差だった>>続きを読む

サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.4

毒ガスが猛威をふるって明日死ぬことが確定している場合、もだえ苦しむことを選ぶか、あるいは家族と共に薬で安楽死を選ぶか。
あなたならどちらを選ぶのか、究極の選択を迫るストーリーだ。

平時の日本で暖かい
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タイムリミット(2003年製作の映画)

3.8

2000年前後のデンゼル作品はほぼ見ていたと思うが、この作品はあまり記憶に残っていない。そんな低評価の内容でもなく、当時の作品っぽさがそこかしこに溢れる佳品だ。

今風でないのはカメラワークかな。寄っ
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ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.3

クリス・パインはやや脳筋系で正義感が強く、敵の裏をかいてやっつけるような小細工型兵士や工作員が似合う。

本作はその路線に沿っているのだが、どうにもこうにも脚本がセコイ。撃ち合いシーンが少ない。銃撃戦
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.8

CIAやKGBや民間軍事会社などの女性工作員がロシアを舞台にスパイ活動に従事、バッタバッタとロシア人のゴロツキを地獄に送り込むような映画やドラマはよく見かける。

『ハンガーゲームシリーズ』のジェニフ
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.7

ひとつの命といくつもの命。
『銀河鉄道999』がそうであったように、永遠の命や生まれ変わる命や長く生き続ける命をテーマとする話は、ヒューマノイド系映画でもよく描かれる。そこでは命が有限であることの意味
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ダイ・ハード/ラスト・デイ(2012年製作の映画)

3.8

公開当時以来、久しぶりに見た。
シリーズ5本の中では脚本の味わいが乏しい。
マクレーンがロシアで大暴れする必然性や動機が都合よすぎるので、吸引力が弱かった。ただ、アクションを楽しむだけになってしまう。
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ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)

4.2

アマプラ配信にあわせて久々の『ダイハードシリーズ』鑑賞。
公開当時、映画館に2回観に入った。

マクレーンがF35戦闘機すら倒すほどの強さで暴れまわることに、爆笑した記憶がある。サイバーテロのお手本の
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ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.2

2/1にアマプラで『ダイハードシリーズ1-5』が無料配信されるようになったので、かれこれ10年ぶりくらいに見直した。シリーズDVDは家のどっかにあるし、何度も見た対テロ傑作アクションシリーズだ。

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ロー・タイド(2019年製作の映画)

3.6

物事が好調に進むときはいいのだが、一歩引き潮(low tide)状態になると、事態は悪い方向に転がっていく。

A24プロデュース映画で、少年4人が織りなす夏の日の忘れられない体験を綴った話だ。

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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.4

どこかで見たり読んだりしたネタを詰め合わせたかのようなディストピア系マッドサイエンティストストーリー。単なる脳筋娯楽映画なので、特にあれこれ言うまでもない。すぐに内容を忘れそう。

たまに大地震や津波
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