ルーク大佐さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.1

クライマックスに向けて畳みかけるどんでん返しに些細な伏線を用意周到にオチにもってくる。高層ビル火災は最近の映画『TOKYO MER 走る緊急救命室』でも使われたが、本作は引けを取らない傑作脚本だ。20>>続きを読む

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

4.0

小ネタや小道具ですらちゃんとフィナーレで伏線として着地させる手腕は見事だ。安心して見てられる。そして鑑賞後は満足感を得られる。

おっちゃんの脳みそがさえわたる点が意外過ぎた。
どんでん返しも仕込んで
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.9

衆議院補欠選挙が近くなり二世、三世ら世襲議員への批判が高まっているが本作ではテロ首謀者が国会議員の世襲化に異議を唱え、テロを仕込んでいたことにうなずいてしまった。

映画は20年前に公開したのに、いま
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

4.0

シンガポール旅行ならば多くの人がマリーナベイ・ サンズを宿泊候補に選ぶ。客には日本人が多いし、日本語も使えるスタッフもいる。

そのホテルを舞台にクライマックスではド派手なアクションを突っ込んできた。
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名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年製作の映画)

3.7

例によって小学生(実際は高校生)とは思えないような知識と行動力をフル活用してテロ集団をやっつける。後味の良さも相変わらずだ。
飛行船内で銃撃するテロリストがいるかな、という謎はあるが。
それも機関銃で
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

4.1

公安警察とコナンがテロに見舞われた首都東京を守る。
ストーリーには壮大なテロの仕掛けが盛り込まれており、大人でも十分に楽しめる内容になっているところが素晴らしい。

実写化不可能なアクションもあり、ア
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名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

3.8

ラストの謎解きお仕置き大団円の締めくくり方はお見事。
おっちゃんの扱いや敬礼まで含めて抜かりがない。
オーソドックスなコナンストーリー。
推理サスペンスの見本のような流れだ。

名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.5

サクッと流し見する感じ。
ストーリーにあまり深みはない。
KIDの立ち振る舞いとコナンの知恵比べを楽しむものだが、
過去の総集編のせいか新鮮さが感じられなかったので
サブスクでみるのがちょうどいい。

名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年製作の映画)

4.0

陰謀めいた狙撃事件の内幕をミスリードさせて新たな謎を注入する脚本は油断できないし、クライマックスはちゃんと見せ場を用意するし、したたかに計算されたストーリーだ。

例によってコナン君は抜群の運動能力を
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.5

謎解きの展開が突飛でややご都合主義に見えた。
他作品と比べると脚本の魅力が弱い。
KIDはいいところを持っていく。
鎮魂歌(レクイエム)はタイトルとしてどうなんだろう。
ほとんど無関係なのでは。

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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

4.0

スケールのデカいパニックサスペンスムービー。
クライマックスはアニメとは思えぬ迫力があった。
これを実写とCGで再現したらそのままハリウッド大作なみのアクションストーリーがつくれるんじゃないかと。
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名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年製作の映画)

3.9

ロマノフ王朝のお宝と哀しき歴史を日本人とつなげたストーリー。
怪盗KIDの振る舞いもシャレてるし、十分楽しめた。

貴重なお宝を人の歴史と結びつけ、大河ドラマ風のつくりこみをする手腕は見事だ。ホントに
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名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)(2013年製作の映画)

4.1

オチに向かって散りばめられた伏線を矢継ぎ早に回収していく。
デテクティブストーリーのお手本のような見事な脚本だ。
ラストの盛り上げかたは観客の感情を巧みに刺激するし、願い通りにまとまっていく流れは清々
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名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(2003年製作の映画)

3.7

『義経記』と絡めるあたりの脚本は気楽に楽しめた。
話の曲げ方、落とし方、まとめ方が気に入った。
劇場版コナンシリーズはお気に入り。

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

4.0

エンドクレジットのオチにいたるまで脚本が秀逸すぎてびっくりした。
こりゃあ子ども騙しの作品じゃないわ。
百人一首の恋歌をメインストーリーと並走させ、クオリティが高い。

子どものころ、百人一首マニアだ
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名探偵コナン 業火の向日葵(2015年製作の映画)

3.6

ネトフリで劇場版コナンがリリースされたので見始めたが、その2本目。
コナン世代ではないから今までほとんど見ることもなかった。

が、さすが人気シリーズ。
エンタメ視点で面白いし、わかりやすいし、伏線も
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.8

ラストワンカットをあらかじめ決めていたかのようなストーリー。
父と息子とその一家がバイオレンスな武器を使わずに悪霊と闘う。
ラスオチの描きかたがうまかった。

この映画シリーズをつくったチームは良い人
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パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.6

画期的なタイムリープ系映画をつくってやろう!というおそらく若手制作陣の意気込みを感じるものだ。貧乏起業家組が多次元ワールドのメリットを使って大金を稼ぐ。

前半の貧乏モードから天国モードにチェンジし始
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.8

劇場版コナンをしっかり見たのは初めてかもしれない。
最初から最後までちゃんと伏線を回収してるし、どんな世代の人が見ても大きな矛盾がなく、話はわかりやすい。大人気コンテンツとして支持されている理由がよく
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恐怖の報酬(2024年製作の映画)

3.3

約50年くらい前のロイ・シャイダー版はむかしドキドキしながら見たが、1年ちょっと前に完全版を見直した時、やはりアクションサスペンスを見慣れた現在の視点で評価したらとても名作と呼べる出来ではなかった。>>続きを読む

俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

4.0

好みの役者ウィリアム・H・メイシー&ジョン・シナが贈るビジネスファンタジーコメディの傑作だ。メイシーが出るのだから脚本のクオリティが高いことが想像できる。

3バカ+1のドタバタ演技は笑いどころのツボ
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キング(2019年製作の映画)

3.9

これは脚本、助演を兼ねているジョエル・エドガートンの作品だね。
ヘンリー5世はイングランドの宿敵で大嫌いな当時のフランスをやっつける話だから、英国人にとってヒーローだし、映画やドラマの題材に使われ、そ
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CODE 8/コード・エイト Part II(2024年製作の映画)

2.7

30年くらいまえのB級アクション映画に見えた。
アクションの流れがトロく、銃撃戦などは見てられない。
テレビドラマでももっとマシなバトルを見せると思うのだが。
途中で寝そうになった。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

90分枠を3つの章立てでうまくまとめている。
最初はホラーならではのジャンプスケアを盛りこみ、次はサスペンス風味をはらみながら悪霊との戦い。最後は数分間の後日談的なオチ。

若者の無神論的振る舞いが悪
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海上48hours ―悪夢のバカンス―(2022年製作の映画)

3.2

鮫映画の佳品が最近ちょくちょくつくられているため、本作はクオリティ不足かな。場面がジェットスキーだけなのが致命的。『ロストバケーション』みたいに海上の岩山避難とかもないし。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

むかし本作でピアノ演奏をしている上原ひろみさんに2時間近くたっぷりインタビューしたことがある。彼女がNYでの活動をし始めたころだ。ジャズにかける思いや演奏時の集中度、のめりこみ度を間近でみて強い印象を>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.7

それ相応の興奮や感情の揺れを楽しめるものの、『グランツーリスモ』ほどの無条件のエンタメクオリティを味わえなかったのは、ファクトの縛りだったと思う。歴史的事実の縛りをうけたというか。

ル・マンレースで
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

4.0

これまた傑作原作のアマゾンドラマ『ジャックリーチャー』系脳筋映画で、しかもダグ・リーマン&ジェイクコンビがつるんでいるのだから楽しめないはずがない。痛快エンタメストーリーだ。

ジャックリーチャー同様
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ブラック・クラブ(2022年製作の映画)

3.4

ノオミ・ラパスは売れっ子女優の中では幸薄&メンタル崩壊女役をやらせたら並ぶ者がいないほどの存在感を持っている。彼女自身にそういう心理傾向があるんじゃないかというくらい、何をしでかすかわからない雰囲気を>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.3

西部劇が見たい人、リーダー格の人、ともかく人間心理に関心を持つ人におすすめしたい傑作だ。

悪名高いカリスマ的強盗団リーダーのラッセル・クロウのもとには多くのゴロツキやガンマンが集まり、強い結束を誇る
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僕のミッシー(2020年製作の映画)

3.3

ドタバタ下ネタコメディ。気軽に笑える映画を見たいときに。
めちゃくちゃおもろいわけじゃないが、ぎりぎりラインの笑いを提供してくれている。
ローレン・ラップカスはよく端役で見かけるが、本作はコメディセン
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メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005年製作の映画)

4.0

20年くらい前の映画だがまったく違和感を抱くこともない、ロードムービーの隠れた良作だ。

トミー・リー・ジョーンズはメキシコ人の親友が射殺されたため、犯人捜しをする。生前親友とは「自分が先に死んだら遺
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

コンテンツ制作にかかわる仕事をしている人ならばニガ笑いし、赤面し、そして共感する映画だと思う。自分が世の中に売り出す作品が売れなかった場合、何が悪いのか。映画や小説のクオリティか、そのクオリティを理解>>続きを読む

ホームズマン/ミッション・ワイルド(2014年製作の映画)

3.8

アメリカ開拓時代を無節操に賛美するような言説に熱い銃弾をぶっ放したかのような映画に思えた。

トミーリー扮する主人公のブリッグスは、精神を病んだ女性3人を故郷に運ぶ仕事をしぶしぶ受け入れた男を演じてい
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スペースマン(2024年製作の映画)

3.7

SF映画といっても原作者はチェコ人なのでド派手な宇宙戦争や次々と宇宙船が爆破の危機に襲われるようなスペクタル系ではないと推測していたが、予想通りきわめて内省的かつ思索的なストーリーだった。

宇宙のは
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.8

ややこしそうなドラッグカルチャー映画に思えたので何年もスルーしてきたのだが、脂っこいお気に入りの役者がそろっているので見始めた。

1970年代の浮世離れしたナニコレ的な感じで話は進み、中盤くらいでね
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