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夢のyokoのレビュー・感想・評価

(1990年製作の映画)
4.0
スピルバーグ、ルーカスあたりで言及されることが多いがやっぱタルコフスキーっぽい。黒澤に影響を受けたタルコフスキーにまた黒澤がまた影響を受けた?そんな感じ。

侍映画があまり好きではないのでこういうのもっと撮れば良かったのにと思う。

夢は実際に黒澤が見た夢かどうか正直わからない。強引な設定を夢という言葉で誤魔化しただけかもしれない。オムニバスというと短編8作と考えるかもしれないがそうではない。記憶や時間はそもそもきっちりとした連続性はないという意味でオムニバス形式にしたのでは。タルコフスキーの鏡のような構成を参考にしたのかもしれない。

各章が切れるタイミングが絶妙、まさに夢のように最後オチ手前で何かが起きる前に目覚める感じ。

オムニバスとはいえ各章がゆるやかに繋がっている気もする。しかしまあ絵的に1.2が良すぎて3以降と断絶しているように感じたのが残念。

章ごとに「こういう夢を見た」とタイトルがでるのだが言い訳がましくて好きではない。やはり一本の映画にしてぶちこむべきだった。
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