第76回(2023年)カンヌ国際映画祭コンペティション作品。
イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオが、史実を元にして描いた宗教的対立の歴史絵巻。19世紀のイタリアで実際に起きた事件がベースとなり、スティ…
地政学的にも、宗教学的にも、ヴィジュアル的にも、イタリア人にしか作れなかった映画だと思う。
そもそもゲットーというユダヤ人収容地域を指す言葉は、イタリア語の鋳造場からきている。鋳造場跡地にユダヤ人を…
このレビューはネタバレを含みます
自分に宗教観が強く自覚的にあるわけではないので登場人物に対して共感できるところが少なかった。特に主人公については本当に理解できなかった…
なぜあんなにも強引に子供を連れ去る必要があったのかとか信仰…
(『無名』に続き1日2作目の鑑賞)
染め上げるという暴力
見ていてめちゃくちゃイライラして、人間、目の前の人間が偉ぶった時は殺さなければいけないということを肝に銘じるべきだと、強い憎しみの想いが…
統合と対立を繰り返すイタリアを背景に、ヴァチカンによって分断された実在するユダヤ人家族の物語。
敬虔な愛は時に残酷・・・という話でもあるかな。
ポランスキーの『オフィサー&スパイ』に、バーホ…
すっごい世界観だな。Based on true storyってのもすごいなぁ。もっと精神の奥底から1人の少年を完全に染めあげるってのが生々しく描かれてて。グルーミングなんてレベルじゃないっすよ。エド…
>>続きを読む実話を元にしており、教会による理不尽な子供の連れ去りという内容もあって心に重く響いた。
宗教を持たないアジア人の私には表面的にしか理解できていないけれど、権力と宗教が強く結びつきすぎたゆえに生まれた…
無宗教な自分…とはいえ実家の仏壇には敬意を表するし、地域の神社に寄るときは手を合わせるし、近所の教会に縁はなくともどんな話をしているのかは気になるし…まぁつまり、他者の信仰心をないがしろにするつもり…
>>続きを読む2024/5/12 @シネマカリテ
ベロッキオの新作。メロドラマ。信仰教育の恐怖をみているようだった。
宗教でなくても現代でもサプリだとか占いだとか色々あるけれど、自分の信じるもので他人を救いたいと…