三船敏郎と言われないと分からないくらい徹底した演技とメイクだった。
原水爆が怖くてブラジルへ移住するという今となってはちょっと急すぎる話だと思うが、公開当時は数年前に広島や長崎に原爆が落とされていて…
【狂っているのは私か、それとも狂った世界で何事もなく生きる人間か?】
1955年当時の核に対する恐怖がいかほどのものだったのか、当時を生きた人間ではない自分が知る由もない。しかし核の恐怖は日に日に…
明らかなメッセージが前のめりに存在するものの、登場人物達の軸はブレない。
家族の人間関係の複雑さを軸に
狂気の果てに「いきもの」(人間)がとる行動を深い芝居で感じることができた。
三船敏郎はどん…
黒澤ヒューマニズム、ここに結実。
水爆に怯え、家族共々ブラジル移住を図る下町の工場主は、水爆は他人事と考える周囲とのギャップから独り思い詰めていく。
反核世相に触発された黒澤明監督が、三船敏郎主…
2022.4.24
自宅PCにて鑑賞
放射能を極度に怯える資産家の男は、一族郎党を連れてブラジルに移住しようとしたことで、裁判所で家族と争うことになる。移住計画の金のやりくり、調停委員による抑止に…
水爆の恐怖に取り憑かれ家族や周りの人を巻き込んでいく老人の話。
狂っているのは老人か、社会の方か、
ラストシーンの哀愁
エンタメ性の究極的な「七人の侍」の直後にここまで社会風刺に特化した作品を撮っ…
死ぬのはやむを得ん、だが殺されるのは嫌だ…。
くろさわさんの赤字映画!
全30本の内、赤字はこれだけだったそうな…。
内容が内容なので、赤字も仕方がないのかな?
当時の人達には、まだ思い出したくも…
このレビューはネタバレを含みます
反核の問題を、全く異なる視点から描いた画期的な作品。65年も前にこういう作品を作ったとは、さすが黒澤明は凄い。
35歳の三船敏郎が70歳ぐらいの老人を演じていて、違和感がないのも凄い。しかし、だんだ…