秋津温泉のshabadabaのレビュー・感想・評価

長門と岡田の結びつきを阻害するものがなんなのか全然わからない。一見、ベタベタなメロドラマのようで何かがおかしい。秋津温泉の外では時間が普通に進んでいるようなのに、秋津温泉だけあたかも魔境のように出来事が反復され続け、時間性を欠いている。映画全体の物語に所々穿たれた空隙がどんどん広がっていくのが、この後の吉田映画の特徴だが、本作がバランスとしては一番いい。