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ゾンビランドのhasseのレビュー・感想・評価

ゾンビランド(2009年製作の映画)
3.5
ゾンビウイルスが蔓延し、人類が絶滅状態に陥った世界で、引きこもりの青年(ジェシー・アイゼンバーグ)が他の生き残りとの交流を経て、仲間の大切さを学ぶお話。

B級ホラー的な題材ながら、コロムビアピクチャーズ製作だけあって演出やキャスティングは非常にリッチ。ホラーとコメディのバランスも良く、良質な作品に仕上がっている。

役者陣がみなはまり役すぎる。
ビル・マーレイ(本人役)がゾンビメイクでふざけてたらガチゾンビとして誤解され射殺され、雑に死体処理されるくだりはブラックすぎるが笑ってしまったし、ラストでウディ・ハレルソンがいかつい顔面をほころばせて念願のトゥインキー(アメリカのお菓子。wikiによると一個あたり145キロカロリーをほこる「究極のジャンクフード」らしい)を頬張るショットは微笑ましい。狡猾な立ち回りで男二人を翻弄するエマ・ストーンはとてもキュート。最近『哀れなる者たち』の凄絶な演技の印象が強かったので、ルパン三世の不二子的ムーヴがギャップだった。

ただ、終盤の姉妹の行動がクライマックスのピンチなシーンをつくりだすためのシナリオ都合すぎるのが残念。
男二人を置き去りにして出発するのは謎。男二人いたほうが、対ゾンビの生存確率上がるだろう。行先で揉めるくだりが挿入されてれば多少マシだった。
ゾンビが大量に群がるエリアで車を乗り捨てるのは自殺行為すぎる。
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