やっぱりカルカン

魔女の宅急便のやっぱりカルカンのネタバレレビュー・内容・結末

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

金曜ロードショー
2024.3.22 よる9時30分〜11時39分放送
魔女の宅急便
1989年制作 15分拡大 ノーカット
を視聴。見るのは4〜5回目ぐらい。

しばらく見てなくて、何となく久しぶりに見たような気がする。自分が歳をとってしまったせいか、モヤモヤ(ハラハラ・イライラ)して「あ〜〜っ!もう!!」となる場面が多々あり、気が気じゃなくなって見てられないような感じだった。思春期の子供ってモヤモヤするよねぇ…
良くも悪くも感情を揺さぶられたということは、何も感じない映画に比べて名作に違いないのだが、何となく鑑賞後の精神状態が心地よい感じではない(笑)

今回の驚きは公式Twitter(X)のポスト。

再び飛ぶことができる様になったキキ🎀ですが、#ジジ🐈‍⬛は喋らないままです。実はキキの魔女の力が弱くなってしまったからではなく、キキ🎀が新たな一歩を踏み出したからこそ、ジジが「ただの猫」に戻ったという事なんです。このことについて、#鈴木敏夫 プロデューサーは次のように語っています
「(ジジは)ただのペットじゃなくて、もうひとりの自分なんですね。だからジジとの会話っていうのは、自分との対話なんです。ラストでジジとしゃべれなくなるというのは、分身がもういらなくなった、コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、という意味を持っているわけです」
キキ🎀は、ジジ🐈‍⬛という存在に頼らなくても、きちんとひとりでやっていける、立派な魔女🧹へと成長していくんですね🤗
https://x.com/kinro_ntv/status/1771183390563176668?s=46&t=hv_5sc--baWiMX3w377MMA

ジジが喋らなくなる件については色んな説が囁かれていた。最初から喋ってない(あれはキキの心の声)だとか、キキの言う通り魔法が弱くなったからだとか…でも鈴木さんが言うなら、このアニメ版では「ジジはキキの分身で一人前になったから喋れなくなった」が答えってことで。まあそう思うと心の声ってのも一理あるのか。
ちなみに原作ではジジはずっと喋ってるらしく、これはジブリ映画のオリジナル設定らしい。

あと、今さら言うことでもないけどやっぱり35年前のアニメとは思えない素晴らしい作画ですな。ジジが石畳をトテトテ歩いてくる足どりとか、プロペラ自転車の羽根が回転するところとか…きっと10年後20年後もみんなに愛され、見続けられる作品なんでしょう。
私も昔はもっと素直に楽しめたのにな…
元々児童文学が原作だし、ひねくれた大人より子供さんや純粋な心の人のほうがより本作を楽しめるんじゃないかと思います。