やっぱりカルカン

ジョン・ウィック:チャプター2のやっぱりカルカンのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

テレ東 午後ロー(午後のロードショー)「ジョン・ウィック:チャプター2」キアヌ・リーブス主演![映]字幕放送データ放送二ヶ国語放送
2024年4月19日(金) 13時40分~15時40分 の放送を視聴。

うーん、やっぱり自分には合わない。何が面白いのか分からない。なぜ続編が4作目まで続いているんだろう…

・犬がお留守番
前作のラストで連れて帰った犬。名前がない辺りからジョン・ウィックは動物好きだった訳ではなく、なんとなく奥さんが遺していった犬の代わりに単純に拾った(持って帰ってきた)だけって感じ。
いっそのこと調教して、予備の銃を持ってくるとか、犬の助けを借りて敵の潜伏先を突き止めるとかピンチの時に犬が現れてジョン・ウィックを助けるとか、足に噛みついたりして一緒に戦うみたいな話の流れになるのかな??と思ってたらホテルの人に預けられてほとんど出てこない。一体何だったの?

・巻き添えで殺される一般人
こういう殺し屋ものでよくあるのが、女子供は殺さないとか、不要な殺しはしないとか、一般人は殺さないといったプロとしての矜持。でも見間違いだったら申し訳ないけどジョン・ウィックは人混みでただ近くにいて邪魔だった一般人も少なからず殺してたような気がする…
なんか殺し屋のプロとしての信念みたいなものを感じないと思った。

・殺し屋ホテル
コンチネンタルというホテルは殺し屋達を全面サポートしてくれる。海外にも支店がある。ただし決まりを破ったら追放。前作でも危なかったけど、結局ジョン・ウィックは堂々と決まりを破ってしまう。自業自得じゃん…

・ディナーの予約
前作の「ディナーの予約を頼む」(遺体処理業者を手配する隠語)は結構良かったのに今回は出てこなかったような気がする。残念。

・謎の通貨
コンチネンタルやディナーの予約、武器調達などの支払いには独自の通貨(金色のコイン)が使われる。

・防弾チョッキ
前作のレビューに「主人公怪我しすぎ」「防御力弱い」「頼むから防弾チョッキぐらい着てくれ」的なことを書いたけど、今回特殊な裏地を仕込んだ防弾スーツ(痛いことは痛い)を着ることになる。前作に比べて防御力UP。

・ストーリーがほとんどない
頭にきたから殺す。やられたから復讐する。自業自得で窮地に陥る主人公。逃げる、殺す、追いかける、戦う、殺す、それだけ。何も考えずにかっこいいキアヌを見れたら満足な人はいいと思う。個人的には中身がなさすぎてしんどい。

・どこが面白いのか考えてみた
(他の殺し屋系映画と違うポイント)
A.バンバン殺しまくる所
→個人的には楽しいと思えなかった
B.主人公が最強の殺し屋ではなく防御力が微妙に弱い所
→前作に比べて強くなってしまった
C.ホテル、金貨、遺体処理業者など、殺し屋業界の独自システム
→2作目には遺体処理業者が出てこない?
D.世の中に殺し屋がたくさんいる設定
→続編を作るため?
E.犬が出てくる
→いてもいなくても同じ

1作目と2作目を見る限り、特殊スーツの着用によりBの面白みは減っている。その代わりにDの面白みは増しているが、個人的にBとCの設定が気に入ってたので少しガッカリ。
もうちょっと犬の設定をうまく活かせばよかったのにと個人的には思う。

殺し屋ってクールなイメージがあるし、そうでないと務まらないと思ってたけどキアヌ演じるジョン・ウィックはカッとなって走り出したら止められない、後先考えない、詰めが甘い、自分の感情にとても素直な主人公で、自分の場合そこに共感できなかった。誓印のくだりも、映画の中でも言われてたけどそもそもなぜそんな誓いをたてたのか?それで引退して奥さんを守りながら一生静かに幸せに暮らせると思ってたのか?後になって誓印を見せられて「無理だ。引き受けられない」←いやいやそんなの反故にできる訳ない、お前こそ無理に決まってるだろ!とかツッコミどころ満載。
細かいところは気にしたらダメと分かってても気になって仕方がない。もうちょっと若い頃に見てたら違ってたかもしれない。
ジョン・ウィックシリーズのファンの方、本当にごめんなさい。