50年代までの映画はカットで繋いでいくのが多く、リズムが良い。
60年代以降あるいは若い監督は長廻しが多く冗長に感じる。いつもイン点アウト点打っていて思う。
母娘の泣き泣き別離シーンかと思いきや…、…
セットやロケ地を引き立たせる撮影が良い。料亭内の階段や、美容院周りの工業地帯、起伏ある土地の仮住まいをどう画面に収めるか。また美術の仕事の細やかさに惚れ惚れする。
淡島千景が娘と2回目の再会を果たし…
☆☆☆★★
東京の下町を中心とした女のドラマは、主演の淡島千景を始めとして有馬稲子、山田五十鈴、乙羽信子、桜むつ子といった出演者達のアンサンブルが素晴らしいの一言。
更に中盤では、高橋とよさんに…
窓が意識的に繰り返し映されていて印象深い。それからのぞき、のぞかれ、母は娘に依存してしまう。それに激しい気持ちを持ってしまう娘も同じなんだけどね。
有馬稲子の暗い表情が良かった。
淡島さんの演技…
母娘の近親憎悪とでもいうべき嫉妬や依存が全編激しくぶつかり合いながらも、最後は切っても切れない強い絆を感じさせる、なんとも切ない映画。娘はまたもや暗い演技の有馬稲子で、母親は陽気でヒステリーな淡島千…
>>続きを読む渋谷実作品を観たのは今回が初めて。って監督の名前すらも知らなかったんだけど、当時の松竹では小津安二郎や木下恵介らに次ぐ人気だったそうな。
今作は20年ぶりに再会した母娘の衝突と絆を描いた群像劇である…