Yumyum

メアリと魔女の花のYumyumのネタバレレビュー・内容・結末

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

色んな意味で薄い作品という感想。

キャラクター描写が薄く登場人物に感情移入できない。
例えば主人公、「魔女になりたい」「魔法が使えるようになりたい」って願望がある子だったらラストの展開的にも(「魔法はいらない」という台詞もシンクロして)良かったのに「何やってもやらかす」子という位置付けなのがウーン…
何やってもやらかすけどたまたま手に入れた魔法の力を披露したら天才扱いされて嬉しくなっちゃう、って展開がいまいちピンとこなかった。
なら尚更「魔女にあこがれてた」ってエッセンスがあったほうが自尊心が最高潮になってうぬぼれ描写も活きただろうに…と。

せっかくの「魔法学校」もいまいち魅力的に映らなかった。
どうせなら主人公が授業受けたり、友だちができたりする中で「学校の(教師たちによる)秘密の魔法実験の闇」を探るストーリーが見たかったな。

ラストも「魔法はいらない」って言ったのに魔法で帰宅するのが矛盾してるな、と思った。
(親に頼らず生きていくから家を出る!宣言しといて新天地に向かう旅費を親に出してもらってるような矛盾感がいなめない)

あの動物たちが送り届けてくれる展開だったら良かったのに。
魚が海を渡る道を作ってくれる、とか、くじらや亀が背中に乗せてくれる、とか、たくさんの鳥たちが運んでくれる、とかして…

なんでおばさま?は魔女じゃなくなったのか?とか、解決されてない疑問もちらほらあるので全体的に消化不良な印象が強い。
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