やっぱりカルカン

メアリと魔女の花のやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
2.9
金曜ロードショー
2023.12.15 よる9時〜11時9分放送
メアリと魔女の花
2017年制作 本編ノーカット
を視聴しました。初見。
原作、メアリー・スチュアート 『The Little Broomstick』は未読。

・両親より先に赤い館村に引っ越してきたメアリ。なぜ両親が後から来るのか、何の仕事をしているかなど何も分からない。なぜ大叔母(祖父母の兄弟。両親の叔母)と同居するのかも説明がない。そもそも面倒くさいから単にメアリの「おばあちゃん」ではダメだったのか?

・出だし(漫才で言う「つかみ」)が弱く、イマイチ物語の世界に引き込まれない

・色々説明がないからキャラクターのことがあまり理解できず、11歳にもなってお手伝いのひとつもできない鈍臭い性格の主人公にも惹かれない(というかイライラした)ので感情移入ができなかった

・厄介なことになったのは全てメアリの自業自得。巻き込まれたピーターは可哀想

・フラナガンのキャラクターデザインが作品全体から浮いているし、お世辞にもかわいいとは言えない

・なんとなくキャラクターがみんなよそよそしいというか、お仕着せというか、この作品の世界を生きてきて、それぞれが日々の生活を営んでいる「息遣い」や「体温」のようなものが感じられなかった。この映画のために作られて、寄せ集められたキャラクターという感じがした

・起承転結の起が長いような気がする。大学を案内するシーンが冗長で、テンポも悪いような気がした

・天海祐希の声優スキルが抜群に発揮されていたと思う。なおジブリではポニョの「グランマンマーレ」の声を担当していた

・動物、大学、水…色々なものの描写にこだわって作られた作品らしいが、こだわるところはそこじゃないだろと思った

・世界観の作り込みが甘いような気がする

・全体的なストーリーの骨子に目新しさがない。今までに似たような話を色んなところで見てきたので興味を引かれない

・メザイカンシヨデイ(出でよ深海ザメ)やヨビノヨゲカノテ(手の影よ伸びよ)など、呪文は逆さ言葉になっている。
>「ときめきトゥナイト」に登場する呪文がこういうのなんですけど、好きだったので真似しました
とのことだが、なんだか映画を見ててこれに気付いた瞬間えらく陳腐に感じてしまった。
※上記に関する米林さんのツイート
https://x.com/maroyonebayashi/status/1735652883289579646?s=46&t=hv_5sc--baWiMX3w377MMA

・見終わった後、なんかスッキリしない

好きな人には申し訳ないけど、もうお腹いっぱいなので次またテレビ放送されていても見たいとは思えない。