世の中が混乱し、あるいは文化爛熟の時になると、とかく予言ということがクローズアップされてきます。
人類の滅亡、この世の終わり、善と悪との最後の闘争、ハルマゲドン。
そんな予言の中で、一番大きな予言が>>続きを読む
第1作で黒焦げになって、やっつけられたはずのチャッキーを、ご丁寧にも再生するシーンから始まる、シリーズ2作目の作品「チャイルド・プレイ2」。
続篇を作るには、前作の前後でないと辻褄が合わないというの>>続きを読む
「蜘蛛女」は、意外と面白くて、興奮させられる映画だ。
レナ・オリン扮する女マフィアというのが、凄いのなんのって。
悪女なんていう生易しい言葉では追いつかない、ほとんどクリーチャー、モンスチー、フリー>>続きを読む
この映画「ロストボーイ」は、恐怖とお笑いとロマンティシズム----全部欲張りすぎて、若干、消化不良の感じもするが、私は欲張り映画は、基本的に好きなので、楽しく観れましたね。
バンパイアたちの逆さ吊り>>続きを読む
1940年代当時からすでに、人間の不安感や恐怖心理の描写にかけては第一人者だったアルフレッド・ヒッチコック監督は、この「汚名」で息詰まるサスペンスと激しい恋を巧みにクロスさせた。
主演のイングリッド>>続きを読む
この映画「噂の二人」は、1936年にリリアン・ヘルマンの戯曲「子供の時間」を「この3人」という題で映画化したウィリアム・ワイラー監督が、オードリー・ヘプバーンとシャーリー・マクレーンという2大女優を主>>続きを読む
この映画「エレファント・マン」は、実在した奇形の男の数奇な運命を描いた、人間愛ドラマの秀作だ。
19世紀末のイギリスで、"象男"と呼ばれ、見世物になっていたジョン・メリック。
外科医のトリーヴスは>>続きを読む
ベトナム戦争を扱った多くの作品の中でも、この映画「プラトーン」は、アメリカにとってベトナムが何であったかを問うよりも、人間にとって戦争とは何であるかを、極めて客観的な語り口で問い詰めた作品だ。
戦争>>続きを読む
この映画「甘い生活」は、高度経済成長期のローマの上流社会のデカダンスを、オムニバス形式で壮大に描いたフェデリコ・フェリーニ監督の代表作で、以後の自伝的傾向と、フェリーニ流のエンターテインメント世界の原>>続きを読む
この映画「ポセイドン・アドベンチャー2」は、「大空港」と並んで"パニック映画"(アメリカではディザスター・ムービー)の元祖となり、1970年代の初頭の沈滞していた、ハリウッド映画界の復興のきっかけを作>>続きを読む
この映画「組織」は、リチャード・スタークのベストセラー小説"悪党パーカー"シリーズの「犯罪組織」の映画化作品だ。
とにかく、この映画は小気味がいい。
組織によって、兄と愛人を殺された主人公が出所後、>>続きを読む
この映画のマイケル・ケインよりカッコいい人間は、この世に存在しない。
この「狙撃者」でケインが演じるのは、ロンドンの暗黒街に君臨する冷酷非情のギャングスター、ジャック・カーター。
突然の事故死を遂げ>>続きを読む
「暁の死線」は、この邦題からすると、戦争物みたいだが、ウィリアム・アイリッシュ原作のミステリの映画化で、無実の男女が、真犯人を求めて夜の街をさまよう姿を描いている。
休暇でニューヨークを訪れた水兵ア>>続きを読む
この映画「大脱獄」は、ジョセフ・L・マンキウィッツ監督にしては珍しい、西部劇刑務所映画という娯楽篇というのが、映画ファンとしては食欲をそそられますね。
開巻、主要人物たちが刑務所へ入るまでのいきさつ>>続きを読む
この映画「シーラ号の謎」は、俳優のアンソニー・パーキンスが脚本に参加したことでも有名な、犯人探しがメインとなっているミステリ映画だ。
妻を轢き逃げされたハリウッドの製作者ジェームズ・コバーンが、脚本>>続きを読む
この映画「マニトウ」は、B級ホラー映画だが見せ場が多く、ワクワクする楽しさに満ちた異色作だ。
この映画の題名の「マニトウ」というのは、インディアンの言葉で精霊という事らしいのですが、この映画の場合は>>続きを読む
この「さいはての用心棒」は、マカロニ・ウエスタンの貴公子・ジュリアーノ・ジェンマ主演のマカロニ・ウエスタンの中で、一番つまらない作品だ。
製作も1966年だから、「星空の用心棒」や「怒りの荒野」などよ>>続きを読む
この映画「レイズ・ザ・タイタニック」は、異色のスペクタクル映画の傑作だ。
人間というものは、常に”夢と冒険”を追い求める存在だと思う。
かつてのタイタニック号引き揚げのニュースなどは、そんな夢を追う>>続きを読む
この映画「唇からナイフ」は、新聞連載の劇画を原作とした、奇想天外なナンセンス・コメディで、ポップでお洒落な女性スパイ映画として、峰不二子のキャラクターの造型にも影響を与えたと言われている、出色のカルト>>続きを読む
「キラー・エリート」は、西部劇の人気が落ちて、映画作りが難しくなったサム・ペキンパー監督が、何を思ったのか、自身の資質と異なるスパイ・スリラーを題材に選んだ異色作だ。
CIAの下請け専門の民間援護組>>続きを読む
この映画「ベン」は、ねずみが人間を襲う動物パニック映画「ウイラード」の続篇で、生き残ったねずみのリーダー、ベンと心臓病で体の弱い少年の奇妙な友情がテーマになっている。
この映画は、マイケル・ジャクソ>>続きを読む
「荒野の大活劇」は、父親が残した遺産をめぐって、二人の兄弟が巻き起こすスピード感あふれるアクション・マカロニ・ウエスタン。
弟と6カ月間、仲良く暮らせば父親の遺産が貰えることになって、ボストン男の主>>続きを読む
この米田興弘監督、鈴木健二特撮監督による映画「モスラ3 キングギドラ来襲」は、"平成モスラ三部作"の完結篇となる3作目の作品で、日本の怪獣映画史の中でゴジラと並んで最強と言われるキングギドラと死闘を繰>>続きを読む
この「座頭市の歌が聞える」は、勝新太郎主演のシリーズ13作目の作品だ。
盲目で、居合の達人、座頭市のアキレス腱は、耳だ。
普段は、耳が眼の役割を果たしているが、この耳を封じさえすれば、もう両手両足を>>続きを読む
この映画「男と女」は、1966年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作で、当時28歳の新人監督クルード・ルルーシュが、世界をアッと言わせた恋愛映画だ。
この映画は、クロード・ルルーシュ監督とフランシス・>>続きを読む
時代劇の2大看板ヒーロー、勝新太郎の座頭市と三船敏郎の用心棒が激突する、夢の企画が実現した座頭市シリーズ第20作目の「座頭市と用心棒」。
時代劇より西部劇を撮りたかった岡本喜八監督らしく、ウエスタン>>続きを読む
スイカ農場の親爺チャールズ・ブロンソンが、不法移民を使って収穫中に、地元の入れ屋から脅されたので反撃したら、警察に逮捕される。
このままじゃ、スイカが腐ると一計を案じたブロンソンは、同時に収監されて>>続きを読む
村野鐵太郎監督のATG映画「鬼の詩」は、藤本義一の直木賞受賞の小説の映画化で、明治末期の大阪の実在の落語家・桂馬喬をモデルにして、芸の鬼の凄まじい生き方を描いた作品だ。
若い頃の馬喬(桂福團治)は、>>続きを読む
この映画「奇跡の丘」は、1966年度ヴェネチア映画祭にて審査員特別賞を受賞した、無神論者にして、マルクス主義者の鬼才・ピエル・パオロ・パゾリーニ監督が撮った、異色のキリスト伝映画だ。
新約聖書のマタ>>続きを読む
この映画「野いちご」は、1958年度ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作で、ひとりの老人がたどる、幻想的な旅を描いたこの作品は、自分の死を暗示する夢にうなされる主人公を通して、"死"に取り憑かれた男の絶望と>>続きを読む
この映画「危険がいっぱい」は、ルネ・クレマン監督とアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のコンビで、夢よ再びとばかりに製作された、デイ・キーン原作のコミカル・サスペンスだ。
アメリカのギャングの情婦に手>>続きを読む
この映画「未来世紀ブラジル」は、テリー・ギリアム監督が、悪夢的イマジネーションで、現代社会を鋭く風刺した作品だ。
近未来の管理社会を舞台に、空を飛ぶことを夢見る小役人は、誤認逮捕事件の目撃者が、夢に>>続きを読む
この東宝特撮映画「妖星ゴラス」は、日本が誇る不朽の名作「ゴジラ」の本多猪四郎&円谷英二コンビによる作品だ。
地球に接近する、とてつもなくでかい恒星との衝突を避けるため、南極に巨大なロケット噴射口を作>>続きを読む
この三好邦夫監督、川北紘一特撮監督の「モスラ2 海底の大決戦」は、前年の1996年に主役として再生した「モスラ」の続編。
この映画の主人公は子供であり、エリアスやモスラの存在を素直に、抵抗なく受け容>>続きを読む
この映画「遥かなる戦場」は、イギリス映画界の"怒れる若者たち”の旗手、トニー・リチャードソン監督が、イギリスの貴族社会の階級制と保守性と醜悪さを、痛烈にえぐった、反戦映画の秀作だ。
同時に、クリミヤ>>続きを読む
この映画「ブラック・レイン」は、全篇の三分の一を占める大阪ロケが話題になり、この映画が遺作となった松田優作のエキセントリックな悪役ぶりを堪能できる作品だ。
リドリー・スコット監督が、大阪を舞台にして>>続きを読む