ぴっつぁ

ワンダーエッグ・プライオリティのぴっつぁのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これだよこれ!こーゆー作品を待ってたんだよ!!

自殺した人のトラウマが具現化した存在との戦いを通して、いじめや体罰など現代の問題を提起するなかなかディープな作風。
不気味な敵に対峙する主人公たちの武器やエフェクトは、絶望を払う勇気や希望を彷彿とさせる鮮やかな彩りで、画面内のバランスが見事に取られている。

ストーリーも素晴らしく、思春期の少女たちの葛藤や悩みを美化することなく等身大で描き、乗り越えるのか、現状維持なのか、それとも諦めるのか、どの選択も否定することのないリアリティも併せ持つ。

どれをとっても文句のつけようがない圧倒的傑作......



そう思ってました。見終わるまでは。

いや、物語の締め方としてこれは流石に放り投げすぎじゃないですかね。。広げた風呂敷を一切畳む気のないエンディングはむしろ清々しいまであるけど。

最後以外のクオリティに対する敬意と、続編への期待から3.9点。最後も良ければ余裕で4点台後半、もしくは5.0もありえた作品。
ぴっつぁ

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