相変わらず皆んなが仲良しな様子を観られるのが何より。
女なんて四人以上が寄り合えばどこか微妙な空気が漂うものだし、学校なんかじゃ同級生と全く上手く付き合えなかった私だけども、あんな風に全員異学年同士の寄り合いなら、お互いの立ち位置がハッキリしている分だけ上手くやれるもんなのかもしれない、とぼんやり現実味が湧いて、この過剰な仲良し加減にも不自然さはない。
そんな中でも、ひらたいらさんのくだりから生命の繰り返しに繋ぐ結び、れんちょんの自転車が己が手を離れて進んでいく様に万感迫る楓の姿など、のんのんとした日向ぼっこのような能天気に終始しないリリックを孕んでいて毎度沁みる。
前作よりもお兄ちゃんの味のある活躍が増えていて嬉しい。
