のあくろ

魔法少女まどか☆マギカののあくろのレビュー・感想・評価

魔法少女まどか☆マギカ(2011年製作のアニメ)
4.0

残酷な仕組みと戦う少女の話です。
その少女たちを呪いの運命から開放する物語です。
「魔法少女」という概念は、現実世界の色んなものに置き換えられると思う。
命がけで、覚悟をもち、前向きにも捉えられるが突き詰めると空虚な仕組み、自分の存在意義を、自分あるいは他者への願いに委ねながら、その役割を自分に設定する残酷な仕組み。
大人と子供、少女と世界、もちろん女性と限らず男性にも置き換えられるが、あくまで、そして残酷にも「魔法少女」の物語。

個人的にはこの壮大さより概念やメタファーとしてのキャラ立ちがあって実世界の接続があるウテナの方が好きだが、壮大でありながら考え始めると沼に陥りそうな、余りにも悲しくそして面白いエンタメの作品だと思う。
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