甲子園の魔王

アイドルマスター シンデレラガールズ U149の甲子園の魔王のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

デレマスにどっぷりだったのも今は昔。まさかこれがアニメ化されるとは思いもしなかったし、始まったら始まったで原作とはまた別のストーリーをやるとは思わなかった。

※ここからアニメ本編と関係ない話が挟まるので下の段落まで読み飛ばしてもらって良いです※

俺のデレマス内での最推しは森久保なのだが、それに比肩するのが何を隠そう仁奈ちゃんなのだ。体調によっては仁奈ちゃんが一位になる日だってあるのだ。自分語りばかりで申し訳ないけど奥さんというか嫁さんというか妻というかパートナーと仲良くなったきっかけのひとつが仁奈ちゃんでもあるので、本当に娘を見るような気持ちで日々仁奈ちゃんの活躍を追っているのだが、彼女がアニメでこれだけ出番があることがとても嬉しい。オタクの癖に声優界隈にはかなり疎いけど、担当声優の久野美咲さんの声だけは耳にするたびに「仁奈ちゃんが声優の仕事してる!」と反応してしまうんですよね(よくないファン)。あ、デレマスよく知らないけど今回のアニメで仁奈ちゃん可愛いなと思われた方は仁奈ちゃんの曲で『おねえちゃんデスコ』っていうのがあるんで是非聞いていただきたいです。終わりの方の歌詞で「あたしが…」って部分があるんですけど読み方が子供らしくてめっちゃ好きです。ササキトモコは天才。仁奈ちゃん関係ないけど『キラッ!満開スマイル』と『フレデリカ、猫やめるよ』も好き。フレちゃん猫やめないで〜!!😭

※ここまでいらない※

さすがにサイゲが作ったゲームをサイゲの子会社が請け負っているだけあって気合いの入れ方が違う。一部3Dも使用しているが違和感なく溶け込んでいて、美術面は全体的にクオリティの高さが感じられる(ミリマスとシャニマスにも作画を分けてくれ…なんで全編3Dやねん涙)。

気になったのは脚本で、問題に対しての解決策とそこまでの話運びにいまいち説得力が欠けるのが非常に惜しい。デレマスはキャラクターが多い分一人一人が記号的になりがちだし、その上キャラぶれも嫌われる傾向にあるため内面を深掘りしにくい性質があると思っていて、加えて今回は主要人物のほとんどがまだ自己形成の途中にある子供という事もあって、”キャラを立てる事”と”ドラマとして成り立たせる事”の両立に苦戦している印象を受けた。いやそれにしても小春ちゃん回は流石にキマりすぎでしょ。
(でも今回のアニメ化を契機に声優が付けられた古賀小春ちゃんがメインをはる第七話のサブタイトルが“声を持たないのに語るもの、なに?”っていうのはエモい)
あと楽曲をちゃんと流してくれるのはファンとしては嬉しい(まさかシン劇EDの『SUNFLOWER』が流れるとは思わんやん?)けど、その間はセリフなどが入らない為ストーリーの進展が度々止まり、テンポを損ねている部分もあった。

まあでもぶっちゃけ、仁奈ちゃんやヴァリサや晴くんが動いて喋ってわちゃわちゃやってるだけで、ええんですわ。それでえんですわ。橘がクソコラでよく使われてるイラストと同じジャージ着てレッスン受けたりしてる所が見られただけでファンからしたら泣けるんですわ。
”ドラマ作りが難しそう”みたいなこと言ったけど、かといって子供達を大衆の前に晒す商品にしていいのかとか世相を斬るようなテーマをアイマスに持ち込まれても生臭いだけだし(そういう慎重な大人が悪役のように描かれ過ぎな部分はあるけど)、いわゆる曇らせ展開を抑えめにしたのは正解だと思う。

今回のU149で一番魅力があがったのは薫ちゃんかなあ。薫ちゃん自身が何か問題にぶち当たるわけじゃないから、終始のびのびした薫ちゃんの姿が見られて最高です。あと何がとは言わんけど薫ちゃん好きって“ホンモノ”って感じしますよね。え、わかる。

二期でも良いけど、個人的には昨今の劇場版『うたプリ』『アイナナ』の流れにそってライブシーンオンリーの映画を作ってほしいですね。乗るしかないこのビッグウェーブに。ってか、サイゲが先陣を切って取り入れてくれないと大本のバンナムは乗ってこないぞ頼む!観たい観たい!一生のお願い!!!
甲子園の魔王

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