べべし

私がモテてどうすんだのべべしのレビュー・感想・評価

私がモテてどうすんだ(2016年製作のアニメ)
3.2
『何かに一生懸命な全ヲタク女子に捧ぐラブコメディ』

ぽっちゃり体型な腐女子高校生、芹沼花依(cv小林ゆう)は推しのゲームキャラが作中で死んでしまい一週間ほど寝込んでしまう。
痺れを切らした家族に起こされ、鏡を見るとまるで別人のように痩せて美人になっていた。
久しぶりに学校へ行くと周囲の環境は一変し、校内でも有名なイケメン4名に一気にモテ始める。
花依が選ぶのは二次元か、三次元か!?

男女の恋愛を描く一方で腐女子の女の子が主人公であるため一風変わった恋模様に共感する人もいれば第三者目線で笑ってしまう人もいるかもしれない。
とにかく本作は小林ゆうさんの怪演技(?)が堪能できる作品である。太っていた頃の声、痩せた美人声、興奮するときの声など、ありとあらゆる小林ゆうが聴けると言っても過言ではない。
また、花依を囲む4人のイケメンの中でも、声優好きとして注目してしまうのは後輩の四宮(cv松岡禎丞)と六見先輩(cv島﨑信長)である。この時から特別番組等で声優同士の仲の良さなどが顕著であり、それを踏まえて作品を見るとまた魅力が量増すのではないだろうか。
花依を取り合う中で、後輩の女の子二科(cv沢城みゆき)の演技も、他ではなかなか見ることのできないヲタクっぽい声の沢城みゆきの声が聞ける点で非常にキャスティングが魅力的な作品である。
ところどころアニメイトや刀剣乱舞のオマージュのような演出や展開がくるので、女性のヲタクの方は比較的共感性が高いのではないだろうか。
脳死で見ても楽しめる作品なので疲れた時に見て花依ちゃんに励まされると元気が出るかもしれない。
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