紫猫

ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜の紫猫のレビュー・感想・評価

3.4
ミステリーとしても部活ものとしても中途半端。とくに吹奏楽要素はあってないようなものなのでそこは期待しないほうがいい。
練習している姿もほぼ見ることなく、素人の子が混ざった部活が勝ち抜いていくのはあまり気持ちがいいものではない。吹奏パートを散々端折ってきたのに、最終話で長尺の演奏を見せられてもさすがに感動はできない。
まあ吹奏楽はおまけみたいなもので、実際は『氷菓』みたいな謎解きがやりたかったんだろうけど、そちらもいまいち軽い。いや氷菓の完成度が高すぎるんだけど、露骨に似ててるので嫌でも比べてしまう。
こういう謎解きによくある、解く必要のなかった謎みたいなのもあるんだけど、その部分に対して特に悩むこともなく一話完結で次の話に移っていく。気付けば季節や年も変わっていて、主人公たちが特に成長することなく終わってしまったのが残念だった。
個人的には女先生の話が好きだった。
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