このレビューはネタバレを含みます
高い内発性と愛を持ち、ヒーローがいらなくなった社会で生きるガッチャマン達に影響を与えていく主人公、はじめちゃんというキャラクターが本当に優れている。
好きなシーンがふたつあって、
・ひとつは冒頭の電車のカップルを起こそうとする先輩に「もしかしたら〜」と話をするところ。だがその後、実際にはカップルははじめの例にあげるような人物ではなかった。必ずしもはじめが真実的な正しいことを言うキャラクターではない、というのを冒頭に提示していること。
・もうひとつは、ネットで色々なことを言われるようになったはじめが、嫌じゃないの?と聞かれ、その時はこうすればいいとスマホの電源を切るところ。
風刺性がありながら、エンタメらしさに寄っていて、4:6くらいの比率。このバランス感覚が見事だと思う。