soraumidog

コントが始まるのsoraumidogのネタバレレビュー・内容・結末

コントが始まる(2021年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

1 これからどうなるのかわからないけど 1話目の感じからして面白そう。
役者全員雰囲気も良い感じだし
自然というか

2思ったより1話目よりそこまで進展がないかなあ..と思ってたらの最後。アドリブの回想シーンで泣けた。
役者が全員上手で引き込まれる。

3 話しのおちもあるし、話が進むにつれて登場人物の背景がみえてきてドラマ全体でも深みがある。ただ面白いだけじゃなくて色々と辛い人の心に響く部分がある良いドラマだと思う。最初がコントで始まってそれに関連する話がでてきてからの終わりもコントでおわって、ストーリーに散りばめられた細かい部分がつながるところでなるほど感があるしよくできていると思う。今期で1番好きかも?毎回笑えるし泣ける。舞台も登場人物も地味で淡々としているのに、結構繰り返し見ても飽きない感じの味わい深いドラマだと思う。

#4すてねこ
安定で毎週面白い。目を離さずしっかり見たい感じ。面白いのに泣けるし各話もストーリーも少しづつ繋がっていって、話が進むにつれて魅力も増していっている。
妹との関係も1話は姉のところに居候しているだけかとおもったらそんなことなくて助けにきてくれた優しいヒーローだったし、過去がわかるとそのキャラクターの見え方がどんどん変わって見える。ドラマを最後までみてからもう一度みなおすと違った部分にきづけそうな深みがある。

#カラオケボックス
もう面白い事はわかっているのでいつものように見る。最後の方でいつもテーマソングが流れて終わりになっていくんだけど、曲が流れたあたりからもう終わりなのかとびっくりするくらいあっという間だった。
こういう事あるよねっていうリアルでヒリヒリした感情が伝わってきて色々共感してしまう。こういう努力の経験とかそれが繋がったときとか色々な辛さとか味わった人が観るのとそうじゃない人がみるのとで随分感じ方が変わるドラマだと思う。相変わらず良いドラマでたまに人生について考えたい時に何度も見返したい感じ。


#6 金の斧銀の斧

明るいシーンなのになぜか泣けるシーンが

723のナンバープレートの写真を初めて渡すシーン、なつみがスウェットスーツで登場するシーン、なぜか涙が出てくる。

なぜそのシーンで涙が出るのか説明するのが難しいのだが今までの放送を観て過去やそれぞれの事情を知っている上でみると、
ぐっとくる。こういう雰囲気で視聴者を泣かせる珍しいドラマだとおもう。
伏線も相変わらず色々凝っている。

#7無人島

今回は少し中断しながらみたせいかいままでほど泣けるシーンはいままでよりもなかったが、ぷよぷよのランキングシーンは良かった。涙がでた。あと車を洗ってなくシーンもよかった。あとキスシーンも伏線回収出来ている流れや自然な演技も含めてかなり上手い良いシーンになっていると思う。

#8ファミレス
毎週泣いている気がする。今回は泣くシーンはないかなあと思っていたら最後に、マネージャーのネタの順番が伏線になって並んでいるところを見た瞬間と、里穂子が帰宅してつむぎが作った作り置きが沢山並べられていたのを見た瞬間にやられた。

解散ライブの順番だったのか....!じゃあ毎回私たちが観てきたコントのシーンは解散ライブの一部でもあったということか....という伏線的な意味での驚きと、それと同時にに陰で密かに一緒に走ってきたマネージャーの想いが重なってぐっときた。これがただ「コントの順番が同じ」であるだけではこんなにぐっとこないと思う。

つむぎの作り置きのシーンは、普通に考えたら他のドラマでも作り置きが並べてあるネタはわりとあると思うのに、どういうわけか号泣してしまったのは、そのシーンの前に1話から8話まで丁寧に重ねられてきた姉と妹の関係性があってからの作り置きだからあんなに心に響くシーンなのだと思う。こういうところが本当にうまい隙のないドラマだと思う。

#9結婚の挨拶

なつみの父親に挨拶に行って、お父さんがお酒うまいなと言うシーン、ナンバープレートが723のシーンにちょっと涙
あとはバーベキューのシーンもちょっと良かった
他の回に比べると意外と、泣けるシーンやボロ泣きはなかった。
が安定で面白いのはたしか。
終わるともう終わりなんだなあと残念な気持ちになる。
歯医者と敗者がかかっているところなど相変わらず最後に伏線が回収されていくのが良い感じ。

#引っ越し
初めて泣かなかった回だが、始終しみじみしてしまった。終わりだからなのか入れなければいけない要素が多くて1番無難にまとまった感はあるが良い終わりではあったと思う。全体的には泣きたくなるようなそうじゃないような感情の途中だ。好きなドラマが終わってしまうことマクベスが解散してしまう寂しさ、でも新しい事を始めた主人公達。コントが終わったシーンで思わず拍手をしてしまった視聴者は多かったのではないだろうか。ドラマを見ているようでいつのまにかマクベスやそれを取り巻く人々を応援しているような気分にさえなっていた。

細かく伏線も回収されていて、前からそうかなと思っていたおばさん二人はやはり想像通り大将の妹だった。
ハルトの仕事は水のトラブルを治す仕事になって終わるんだけど、濁った水が澄んでいく仕事を選んだきっかけはほんの些細な事だった。
色々人生で迷ったりした時に見返したい応援ソングのようなドラマだと思うし見た時によって感じ方が変わる深みのあるドラマだと思った。
自分も、支持されている人数が多い人の方が上に感じてしまったりする事があるけれど一人の人の人生にどれだけ関わったかという視点でみると無駄な事などきっとないのかもな、と思えたりもする。
自分が無意識にしているちいさな事が誰かの人生を変えていることってあるのだよなあと改めて考えさせられたし、自分もそういう事ができていたらいいなあと思ったりもした。

それから、ドラマにありがちな中浜さんとハルトを恋愛発展させてくっつけるような安易な事にしていなかった部分もリアリティがあってかなり評価できると思う。最近の多くのドラマは恋愛要素をとりあえずいれて、視聴者の好感度をあげるようなちょっと安っぽいものが多い気がするけど、このドラマは本当にストーリーが作り込まれていてそういうものに頼っていない硬派な感じも素敵な脚本だと思った。


日本のドラマでこんなに深く刺さったドラマはあまりなく、作ってくれた人々に感謝したい。
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