菅田くんの俳優としての技量は同年代の中でも斗出しているのは周知の事実で、ドラマ、映画で同年代の俳優らと混じるとその差がはっきりとわかる。
年上の俳優や主役をもくってしまっている作品もある。本当にすばらしい俳優だ。
その菅田将暉がゴールデンタイム初の単独主演のドラマが今作。期待しないわけがない。
どきどき、期待を膨らませて第一回を観た。期待以上だった。いつもいつも、菅田将暉は期待を遥かに超えた芝居、作品を届けてくれる。
上述したように初の単独ゴールデンタイム主演で、へんに肩に力が入っていないかな、と心配もしたが、そんなことはなく、のびのびと、いつもの力を発揮している。というか、いつも以上かもしれない。
第二回を観た。作品の方向性は初回で提示されたので、あとはどんなふうに物語が展開するか、そしてすばらしい脇を固める俳優たちとどんなお芝居を繰り広げてくれるか、初回を迎える前よりも期待が大きくなっていたが、かるがる、また期待を超えてきた。すばらしいの一言。
脇を固める仲野太賀、神木隆之介という、これも菅田将暉と同年代で群を抜いて力のある俳優だ。この2人に囲まれて、のびのびと楽しそうに、技の競い合いも織り交ぜながら役に挑む菅田くん。
何か、今までとは違う力の入れ方というか、リラックスしつつも、高い演技力の2人に負けじと静かな闘志が垣間見れる、ような、そんな熱意が伝わってくる。
これがもしかしたら、いつも以上、の理由かもしれない。いつもだったら芝居が上手で斗出していた菅田くんが、2人に囲まれると、何というか、いい感じで斗出感がない。3人で高め合っている印象だ。
太賀くん、神木くんのお芝居のうまさ、実力も遺憾なく発揮され、もうもう、すごいの一言。こちらも、菅田同様、のびのびと、いいもの作るぞ！という熱意を持ってお芝居をしているのが伝わってくる。
まだ2回目だが、何度も気持ちが揺さぶられた。
ドラマ自体も、いいもの作るぞ！！という製作陣のふつふつとした熱意が伝わってくる。
物語もとてもよくできていて、若者の苦悩がよく描かれている。笑わされ、泣かされた。
菅田、神木、仲野の怪物（褒めてます）3人に囲まれ、ヒロインの有村架純がまた、いい。有村さんは菅田と映画でカップル役を演じたばかりで、イメージ同じにならないか心配だったけど、全くの別人で菅田と対峙していて驚いた。1話目では飲んだくれの有村さんのお芝居に釘付けになった。ものすごく面白かった。こんなお芝居もする方だったんだと、いらぬ心配してすいません、とお詫びしたい。
怪物3人に引っ張られ、回を重ねるたび、今までとは違う有村架純がたくさん観られるかもしれない。こちらも楽しみだ。
そしてもちろん、メインの3人も、互いにバチバチしながら回を重ねるたび最高のお芝居をみせてくれるだろうと思うと楽しみで仕方ない。
