ぴっつぁくん

ジュピターズ・レガシーのぴっつぁくんのレビュー・感想・評価

ジュピターズ・レガシー(2021年製作のドラマ)
2.9
【2世タレントならぬ2世ヒーローの葛藤や苦悩を描きそうで描かない!】


厳格なヒーローの父シェルドンと父の教えに疑問を抱く息子のヒーローブランドン。
ブランドンの妹は特殊能力を持ちながらも厳格な父やヒーローに嫌気がさし自由奔放にフラフラしている様子。

はじめの出だしは良かったのに…
コレジャナイ感がすごかったドラマ。
ヒーローモノだけどシリアスで非現実的な能力を持っている登場人物が多いが現実的なドラマだった。

続きでまだ挽回できそうだったが本シーズンで打ち切りとなったので時間を返してほしいと観終わってから思ってしまった。



海外では人気だったらしいがシーズン1で予算オーバーの都合で打ち切りになったとのこと。


ヒーローには「コード」という掟があり、「ヴィランであっても敵を殺さない」、「政治に関与しない」といったルールがある。
2世ヒーローとして活躍するブランドンは父シェルドンがやられかけたときにとっさの判断でヴィランを殺してしまう。

コードを破りヴィランを殺してしまった息子を叱る父シェルドンを他所に世間はシェルドンのその行為を賞賛していた。


そして唐突になんの説明もなく父シェルドンの過去話が長めに挟まれ、

苦悩するブランドンやクラブで遊ぶ妹の話を進行させながら若い頃のシェルドンとその仲間たちが特殊能力を持つまでのオリジンを何度かに渡って差し込んでくるのだが、テンポが悪すぎた。



オリジンを見たことで過去の話の登場人物と現在の話が繋がっていき、やっと盛り上がってきたところでシーズン1が終了。


オリジンの話も後半になってくると面白かったが、
8話あってこれだけしか話が進まないものなのか?という衝撃を受けた。


少しづつ掻い摘んで進行するのは海外ドラマの定番だと思うが正直オリジンを2話目あたりにまとめてやれば良かったと思うし、同時進行しないといけない理由もなかったので観にくいとしか感じなかった。


進行が遅い上に世界観やヒーローの特殊能力の説明がほとんどなく、説明不足で入り込みにくくも感じた。


ヴィランだけでなく仲間のヒーローも無惨に死んだりするのでヒーローモノには珍しいグロ表現(制作にマークミラーがいる為かキック・アスに近いグロさ)は良かった。
妹がクールでエロかわいい。
あと、過去の話に登場するジョージが良かった。


息子のブランドンを主人公に
ブランドンが悩みながらも少しずつ成長していくストーリーが観たかった。
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