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ユーフォリア/EUPHORIA シーブロブじゃない人なんて**くらえのty97のレビュー・感想・評価

4.0
第三者との対話
ルーはアリ(断薬会のOB)
ジュールズはセラピスト
それぞれが、抱えている事やトラウマを打ち明けることで、自分と向き合うことが重要。10代にはまだ難しい問題かもしれない。
アリが言ってた「革命とはすぐなし遂げられるものでも流行りでもない、それぞれの内面で起こす精神的なものだ」それぞれの優先順位や信念、生き方をまっさらにすることがお互いを認め合い、愛し合い、生きていく希望につながる。

終わり方が対照的で、
前者の場合、車に乗ってるルー。寄っていくにつれ、ワイパーが雨を拭き取り、雨が次第に止んでいく。
後者の場合、ジュールズは部屋の中、窓越しに大雨が降っている。窓越しにジュールズをひきで見せてエンディング。
前者は車、後者は部屋。明らかに意図な構図。

劇中歌を聞き比べても
前者で印象的だったのはジュールズから送られてきたMoses Sumney「Me in 20 Years」という曲。とにかく辛い歌詞。この曲を送られてきたルーの気持ちが痛々しい。後者の曲で印象的なのはBille Eilish,ROSALIA「Lo Vas A Olvidar」ルーを許せないとジュールズが皮肉混じり言ってきた、利己的で自分を肯定したい気持ちと歌詞が合致する。
シーズン2でジュールズどうなるの!?って思ってしまう脚本と構図でした。

サム・レヴィンソンは、会話に社会性を含ませるのがうますぎる、「マルコム&マリー」でも感じた事。会話劇の達人😌
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