ただひたすら出演者4人のかわいらしさを堪能する作品。
ドラマの季節代わりに、手っ取り早くファンの皆さんに喜んでもらおう！というテレビ局の厚意と受けとめたい。
本田翼さんは、マンガ的な表現が上手い。説明的なセリフも、コミカルな台詞回しでしのいでいたし、動きが面白い。ソファの上でビチビチ跳ねてるとことか声出して笑った。
影のある役もとても魅力的なのだけど、今回のように直情的で、でもどこか母性を感じられるような役もすごくハマってた。
私的なツボは、回らないお寿司屋さんで、出ていくときに残りの一貫も急いで口に放り込み、ピョコンと頭を下げるところ。このシーンがこの役柄の全てを集約して見せたと思う。
町田啓太さんは、ため息が出るような男前なのに、行動に難ありな残念男の役。自分はこんなにハイスペックなのに、モテないのは女がおかしいと言えるような歪んだ認識の持ち主。そういえばこの設定……と思い出したのが、「オトナ高校」の三浦春馬さん。あのドラマも面白かったなぁ、コメディの三浦春馬、サイコーだったなぁと思いを馳せたり。
SNSでも話題になっていた「オレはオレと付き合いたい」というパワーワードの爆誕。
神尾楓珠くんの、町田さんとは異なる美しさに、やっぱり「プロミスシンデレラ」は彼で見てみたかったな、とか、今までで一番はまり役ではと思えるくらい美しさと、その裏に見えるチープさが哀愁をたたえて最高だった山本舞香ちゃん。（肌から光を発してた）
テーマが、とか、ストーリーが、とか下手にうるさいこと言わずに、ファッション誌めくるように、出演者の様々な表情を味わって下さい、という、いい意味での開き直り感が清々しい、そして、その狙い通りに楽しませてくれるドラマでした。
