このレビューはネタバレを含みます
親の企業を乗っ取られ殺された娘の復讐劇
アルゼンチンタンゴに乗せて進んで行くストーリーは暗く陰鬱で物悲しい。
ソ・イェジは、衣装、メイク、スタイル、佇まい、全てが完璧に凛として美しく、幸薄い女性を好演している。
ラエルだけでなく、宿敵であるユンギョムも又被害者。
似た境遇の2人がツインフレームとして惹かれあい、それゆえの悲劇となってしまった。
もし、それぞれが違う環境で育ち、普通に出逢い恋愛をして結ばれていたら、どんなに幸せを味わえた事かと思うと苦しくなる。
それを考えると、ユンギョムの方がまだ束の間の幸福感を味わったのでは無いだろうか。ラエルは彼を愛しながらもずっと苦しんだままだった。
しかし、人を人とも思わない財閥の権力者たち。ファシズムと言えると思う。
これがフィクションの世界と言いきれない事はナッツ姫事件を見ると分かる通り現実なのであろう。
パク・ビョンウンの終始切ない眼差しが苦しかった。
何か、まだ言いたり切れない気もするので編集するかも?