映像もお芝居も瑞々しく、キラキラして眩しい作品でした。
湊とシンの関係性が変わるにつれ、互いに柔らかさが生まれて、顔つきまで変わって見えました。
BLの実写は、恋愛の機微を〝男女〟の（偏った）前提が無い中で、視聴者に伝えなければならず、真剣に芝居に向き合わないと成立しない難しさがある気がします。
役者の力量がまざまざと問われるのでは。
その点主演のお二人は、小手先の上手い下手ではなく、真剣さ真摯さがあって、今しか撮れないであろうお二人の瑞々しいお芝居に感じられて、本当に良かった。
草川拓哉さん演じる湊は、年上で苦労人なのに可愛らしさがある…というとても難しい役どころですか、草川さんにしか体現し得ない絶妙なバランスで繊細に演じているように感じました。
陰と陽を併せ持つ役者さんですね。
西垣さんは、後半の柔らかい表情がとても素敵でした。
草川拓哉さん、西垣匠さんの今後の活躍が楽しみ。
先生や、妹、脇をかためる役者さんもみんな素敵で優しくて良かったです。
原作未読ですが、特に先生は漫画から出てきた様な存在感で、不思議な説得力がありました。
最後まで観て良かった！
