Mio

silentのMioのネタバレレビュー・内容・結末

silent(2022年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

坂元裕二さんが好きだという看護師さんが脚本家として賞をとり、その方の脚本でドラマが放送される、と知り今期唯一見たドラマ。
一話目の時は繰り返しが異様に目立つ台詞にやりすぎ感を感じちゃってたけど、エピソードが進むごとにしっかりいい台詞が入ってきて、気づいたらはまってた。

"何もしなくていいんだよ。そのへんに、てきとうに、視界に入る場所にいてくれればいいんだよ。好きな人は。"

広い画角で撮る映像美も魅力。
CM撮影を普段はしている方が撮っているとかで、なるほど言われてみれば。

"どんな人って聞かれた時、好きな人のことだと、その人の好きなところを言っちゃうんだって。嫌いな人のことだと、嫌いなところ。どちらでもない知り合いとかだと、普通に関係性とかプロフィールとか説明しちゃうんだって。"

できた弟、できた湊くん、できた友達

もともと知っていた声を聞けなくなるのは、想像でさえ確かに辛いな
当たり前にあるものがなくなることの辛さを物語っていた

幾度となく出てくる手話は自然と覚えたし、何個か覚えると興味湧いてくる。
初めてドキュメンタリーで心に深く残った作品が"ヴァンサンからの手紙"なのだけれど、その作品では人の話す言語にはそれぞれの魅力があるように、手話もひとつの言語としてまた独自の美しさや魅力があると学んだ。同様にして今回も手話という言語の魅力が多少なりとも視聴者には伝わるのではないかな、と思うと何だか嬉しい。
そもそも手話では相手の顔をしっかりと見て話す必要があるから、音で話すよりも直接的な感情の伝わる部分があるのがまたいいよね。
おばあちゃんが手話教室に通っているから、今度披露しがてら教えてもらおう
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