しづき

パブロ・エスコバル -- 悪魔に守られた男のしづきのレビュー・感想・評価

4.1
パブロ・エミリオ・エスコバル・ガビリア
このフルネームを何度聞いたことか。
ナルコスは簡単にパブロとDEAを描いてて、こっちはじっくりパブロとコロンビアを描いてた。
ナルコスでもそうだったけどパブロ陣営に肩入れしてしまうなぁ。

じっくり描いていたおかげでパブロサイドのメンバーに親しみを覚えた。チリ、マリノ、トポ、カンドンガ、マリアッチにモトア兄弟、そしてそして、ゴンサロ。
みんな好きだったけどゴンサロが特に好きだった。ハンチング帽とバック斜めがけのスタイル。髪が薄くなったとたびたびからかわれてて大体険しい顔してたけど、パブロに同調したり諌めたりしながらいいコンビだった。彼が死んだ時のパブロの嘆きっぷりはすごかったな。この世の終わりかってくらいよろめいてたよ。そしてゴンサロ退場後はパブロの変装時ハンチング帽かぶってたけど、どんだけゴンサロ好きなのよとすこし感激した笑
ナルコスのガチャは闘牛みたいな話聞かない印象だったけど、今作のマリアッチはまあ殺る気はあるけど一家のお父さんみたいに遠巻きにみてて味わい違ってよかった。そしてマルコスの色気はなんなん?カッコいい。彼が退場して寂しかった。最後の放心状態の表情がわすれられん。
いつもマッチをさわってるカンドンガ、声と表情好きだった。視聴しつつwikiで情報漁ってもいたのでメンバーがどうなるか知ってはいたけど、パブロを裏切ったわけじゃないのが救われた。そして笑顔が可愛くいつも汗かいてるマリノ。マリノ最後はモトア末っ子と楽しそうだったね。みんないいキャラしてたな。

やりたい放題で盛況だったぶん、崩壊し始めたら止められなかったな。次々と仲間が殺されたり投降したりでどんどん追い詰められてた。パティにはずっと「自分は無実」と言い張る人を舐めたクソ野郎だったけど、終盤のパブロみてたら落ちぶれてて悲しくなる。息子が来た時のソワソワと喜ぶ様そして不意に涙ぐむ様。なんだかなぁ。ロスペペスが憎たらしかった。特に血気盛んな弟(?)の方。あいつはどうなったんですか?処罰されました?パブロもクソだけどあいつも相当なんですけど。

長かったけどそのぶんパブロとコロンビアの流れはよくわかった。
ああいう最後だったけど、バモスバモス!っていいながら余裕たっぷりのメデジンカルテルを思い起こして自分の中でシメとしました。
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