非常に反応に困る…というのが正直な感想
個人的には、シスターフッドものは好きだし、それもこれだけ歳の離れた二人を主役にそれをやるのは（ターゲットが決めにくいという意味で企画を通すのがかなり難しいはずなので）珍しいし、ワクワクする。
そして何よりテーマがいい。
今どきといえば今どきだが、はっきり言って遅すぎるくらいだ。
女性も自分の人生を〜夢を〜仕事を〜なんて言われている時代だが、「しかしそうは言っても」というのが女性たちの本音。なのにそこにちゃんとツッコむと夢が描けないからか、それとも重くなるからか、ゴールデンの連ドラでは主軸になることは珍しかった。しかし本作ではまぁド直球に踏み込んでいる。
さらに今作は改正民法における成人ネタも盛り込んでいるという点で、凄くいいなと思った。10年以上をかけて女性ファンをしっかり掴んだ火曜ドラマでなければ実現しなかった企画だと思うし、今やるべき物語だと思う。
そういった点で、序盤の期待値はかなり高く、いや1話を見終えた今だってこのドラマを応援したい気持ちは大きいのだが…話の雑さや、セリフのわざとらしさがあまりにも目に余る…
頭空っぽで楽しめるようなストーリーラインの作品なら別にツッコミどころ満載でもいいが、こういう社会派でリアルなテーマを描くなら、もう少し丁寧で、真摯な脚本にしてほしいところ。
(元）彼氏がクズにされたのも、深キョンの子宮内膜症の設定も、明らかにストーリーのために安直に作られたキャラ設定だろうが、当人たちにとっては深刻でセンシティブなテーマなのだから、このような、ある意味「ネタ」として消化してしまうような作りは、いかがなものか…
テーマはリアルなのに、話はまったくリアルじゃない。企画は面白いのに、作品は面白くなりきれていない…そんな第一話だった。
とはいえ応援したい気持ちに変わりはないので、続きは見る。
あと個人的には、八木勇征と鈴鹿央士の役は逆が良かったな……
