S4KuYuC1NEM4

ヒトラーの建築家 アルベルト・シュペーアのS4KuYuC1NEM4のネタバレレビュー・内容・結末

1.9

このレビューはネタバレを含みます

一気に見ると4時間半という長編。

ヒトラーとの会話などの回想ドラマと関係者のコメンタリーが続き、シュペーア本人の経歴と立場、人間像がほぼ全て。
裁判での不可思議な言動と、後の刑務所シーンでは行動が説明されるだけで、それはそれで興味深い。
実はシュペーア家は三、四世代に渡って建築家一家というのが面白いが、そこに焦点を当てたドキュメントなり研究がないものだろうか。

この作品は建築家と題名にあるものの、しかし建築と建築家のキャリア的な内容についてはほとんど語ってくれない。ヒトラーが建築家を目指していたこと、故に建築によって支配者たる地位を、権力と畏怖を示す手段として重要な物とみなしていた事は有名だが、そのあたりも掘り下げて欲しかった。

党大会におけるサーチライトによる光の聖堂、世界首都ゲルマニア計画についてなら本作よりYouTubeを見た方がよほど理解が深まるだろう。旧首相官邸の馬鹿げたスケールの廊下とか、説明なしに映像に写っているだけなのが残念だ。

三部作よりも、特典のドキュメンタリーの方がまだ見応えがある気がする。それに、党大会などのリアルな映像なら、リーフェンシュタールの映画を観た方がいいかもしれない。
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